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分かる
「分かる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分かるの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
自分はある物を遺却している。それがある極まった事件なので、それが分かれば、万事が
分かるのである。それが分かれば、すべて閲し来った事の意義が
分かる。自己が
分かる。....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
見されたことから考えると、当時の学者は光学に関する知識もかなりにもっていたことが
分かる。しかし外の学問の方面までも余り進んでいたわけではないらしい。 エジプト....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
いのも同様でした。すぐその下にたって、仰いでみてやっと、聖母と神子の彩色した像が
分かるくらいでした。 「これはきっと美術品を売る家なのだな。日がくれたのに看板を....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
みな質で、八幡様|寄の米屋に、米搗をしていた、渾名をニタリの鮟鱇、鮟鱇に似たりで
分かる。でぶでぶとふとった男。ニタリニタリ笑っているのに、どこへ目をつけたか、そ....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
致せざるの憂いありといえども、宗教はその説一人の口より出でたるものなれば、衆説相
分かるるの恐れなし。これ、宗教の力よく人心民情を連合して、一国の団結を助くるゆえ....
「西航日録」より 著者:井上円了
ット一枚にて足れり。ただし蚊帳を要す。カルカッタ市中は欧人街および土人街の二区に
分かる。欧人街は西洋の市街に異ならず、土人街は不潔を極め、ここに入れば臭気鼻を奪....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
きさは欧州より十分の一小なるのみ。そのうち、政治上の統一を有する豪州は左の諸州に
分かる。 (一) ニュー・サウス・ウェールズ州、三十一万三百七十二方マイル、百三....
「迷信解」より 著者:井上円了
の道理に照らして説明し得るものである。すでに説明しおわれば、妖怪にあらざることが
分かる。ゆえに、これを仮怪と名づく。これに物理的妖怪、心理的妖怪の二種がある。狐....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
世間では、よく翌日の天気を今日予知するということを申します。実に不思議である、
分かるわけがない、あるいは
分かるかも知れませんが、しかしわれわれの力では到底分か....
「妖怪談」より 著者:井上円了
向かって申します、「そんなむずかしいことはおたずねせんでもよいが、なんとか一口に
分かることがありましょうがな。私どもが死んだ後があるとかないとかのお答えを聞けば....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
である。これを読めば、原画の写真を見なくても、私などの凡眼が見た以上に、はっきり
分かるではないか、専門家でも書けないような、すぐれた「解説」ではないか。私が殊更....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
だ。 日本語のほか知らない杉田二等水兵は、はたと困っちまった。 「誰か日本語の
分かる者はいないのか。ニッポン、日本だぞ」 杉田二等水兵のはげしい権幕に恐れて....
「海底都市」より 著者:海野十三
った。誰かが号令《ごうれい》をかけたようでもある。 そのとき僕の耳もとで、僕に
分かる言葉がささやかれた。 「君の兜をぬぎたまえ。君の服もぬぎたまえ。そうしても....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
さん毛利博士の最後を見とどけたいのです。あの倉庫をもっとよく探せば、おじのことが
分かると思うのです。それにカンノ博士も、ぼくもいっしょに行ってもいいといっておら....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
極まじめだった。 「ちがうよ。そんなことは、目でみなくたって、おれには、ちゃんと
分かるんだよ」 「なに、目でみないでも
分かるって、馬鹿なことをいうものでない。い....