分が悪い[語句情報] » 分が悪い

「分が悪い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分が悪いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
妖婆」より 著者:芥川竜之介
術なさそうな顔をして、「生憎《あいにく》出まして留守でございますが。」と、さも自分が悪い事でもしたように、※《まぶた》を染めて答えましたが、ふと涼しい眼を格子戸....
麻雀殺人事件」より 著者:海野十三
呑み茶碗をわざと倒されやすい場所に出して置いたと考えられること。(二)みどりが気分が悪いと云ったときに彼が非常に狼狽したのは、彼が牌に塗りつけた毒物がみどりを犯....
青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
、一日のうちに二度も卒倒したのですから、医者はあとの養生が大切だと言い、本人も気分が悪いと言って、その後は半月ほども床に就いていました。 二匹の蟹はほんとうに....
海底都市」より 著者:海野十三
来るつもりではなくて、この町へ来たんですか」 「まあまあ、そういうなよ。すこし気分が悪いから、しばらく君は黙っていてくれたまえ。ああ、ちょっと休まないと、頭がし....
火星兵団」より 著者:海野十三
ぷく、ぷくぷく。 そんな風にも、千二の耳に聞えた。そんな風に聞えるのは、彼の気分が悪いせいだとばかり思っていた。 そのうちに、その話声は急に声高になった。 ....
化銀杏」より 著者:泉鏡花
立ちも上らず、坐りも果てざる、妻に向いて、沈める音調、 「貞、床を取ってくれ、気分が悪いじゃ。貞、床をとってくれ、気分が悪いじゃ。」 面は死灰のごとくなりき。....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
大いなる打撃であった。おいおいには癒るとしても、差しあたり今夜の興行に困った。気分が悪いばかりでなく、こんなお化けのようなみにくい顔を諸人の前にさらすのは死んで....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
悲観のていで彼女のあとについて出た。私はなんといったか忘れてしまったが、どうも気分が悪いからというようなことで、ふた言三言いいわけをした後、独りでもっと乗り廻る....
怪獣」より 著者:岡本綺堂
れました。しかしその話を聴いただけで、別にその人形を見せてくれとも言わず、急に気分が悪いと言い出して、寝込んでしまいました。ふだんならば格別、あらしの被害で大手....
」より 著者:岡本綺堂
て、なにげない顔をして、朝食の膳にむかったが、お此の顔は青かった。お元もけさは気分が悪いと言って、ろくろくに朝飯を食わなかった。その顔色も母とおなじように青ざめ....
慈悲心鳥」より 著者:岡本綺堂
しまって散歩に出る。六兵衛老人の姿はけさも店先にあらわれず。お冬さんに訊けば、気分が悪いので奥に寝ているという。お冬さんの顔色もひどく悪し。予は思い切って「警察....
春昼後刻」より 著者:泉鏡花
た時に、貴女はお二階に、と言って、ちょっと御様子を漏らしただけです。それも唯御気分が悪いとだけ。 私の形を見て、お心持が悪くなったなんぞって事は、些とも話しま....
五色蟹」より 著者:岡本綺堂
どろかされて、となり座敷の女たちのために出来るだけの手伝いをしてやった。田宮は気分が悪いといって、朝飯も碌々に食わなかった。 「あの、まことに恐れ入りますが、ど....
勘平の死」より 著者:岡本綺堂
んという小綺麗な仲働きがいる筈だ。それはどうしました。 伝兵衛 お冬は昨晩から気分が悪いと申しまして、奥の四畳半に臥せって居ります。 半七 その四畳半は女中部屋....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
軽さがふと胸にこたえた。痔の方はどうやらなおったが、しばらくすると、お静はまた気分が悪いと言い出した。医者は肺結核だという。環境を変えるため、下谷西町の小さいな....