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分きて
「分きて〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分きての前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「源氏物語」より 著者:紫式部
よ。もったいない気のするのが当然じゃありませんか。 いかなれば花に木伝ふ鶯の桜を
分きてねぐらとはせぬ 春の鳥でいながらねえ。私には合点のいかないことですよ」 ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
である。すぐに返事を書いたが、それは実際問題を避けた無事なものである。 何れとも
分きて眺めん消えかへる露も草葉の上と見ぬ世に 人生のことがことごとく悲しい。 ....
「源氏物語」より 著者:紫式部
に返事をお書かせになった。 挿頭折る花のたよりに山賤の垣根を過ぎぬ春の旅人 野を
分きてしも これが美しい貴女らしい手跡で書かれてあった。河風も当代の親王、古親....
「源氏物語」より 著者:紫式部
た。 秋を感じないように片枝は青く、半ばは濃く色づいた紅葉の枝に、 おなじ枝を
分きて染めける山姫にいづれか深き色と問はばや あれほど恨めしがっていたことも多....