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分け与える
「分け与える〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分け与えるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
その話をはじめたものはまた、半蔵が袂の中にいっぱい蜜柑を入れていてよく村の児童に
分け与えるような幼いものの友だちであったと言い、自分もまたその蜜柑に誘われてお師....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
十四五人居りますばかり、斯の通り畳建具なども皆積上げまして、皆近辺の貧なる百姓に
分け与える心得で、金銀なども悉く遣わしましたが、まだ/\残り居ります訳で、御安心....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
されて、ヘルマアと彼女との深刻な家庭生活の相剋として、この両者に同じような比重を
分け与えることができなかった。そういうような通弊を救って正しい演出を提示するとい....
「幼年時代」より 著者:室生犀星
けるよ。みな二つずつだよ。」 などと言って、にこにこしている少女達にみな平等に
分け与えることも、いつもの例になっていた。女の子らはややはにかみながらも、「ガリ....