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分け合う
「分け合う〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分け合うの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二月八日」より 著者:太宰治
じまった。九本の一升瓶をずらりと一列に並べて、よくよく分量を見較べ、同じ高さずつ
分け合うのである。六升を九等分するのは、なかなか、むずかしい。 夕刊が来る。珍....
「心の王者」より 著者:太宰治
。お前たちにおれは、これを遺産として、永遠の領地として、贈ってやる。さあ、仲好く
分け合うのだ。」その声を聞き、忽ち先を争って、手のある限りの者は右往左往、おのれ....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
やっぱり活きておりましたら、何彼につけて頼みにもなり、嬉しいことも楽しいことも、
分け合うことが出来ますのに。……可哀そうなことをいたしました。もう取り返しがつき....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
切っても切れぬ伴侶である。人が豊饒のまっただなかに暮し、万人が自然の恩恵を平等に
分け合う社会状態においては、かかる感情は必ずや消失してしまうであろう。我慾なる狭....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
袋、買いこむ。 汽車の窓でこの山栗を剥いてポツポツ齧る。連れの諸子にも、仲よく
分け合う。星野通信局長、若松からわざわざ迎えにお見えの由、恐縮する。土地っ子の星....
「文化の日」より 著者:吉川英治
り、われわれ文化人も働きかけて、もっと広い全土にお互いに文化を作用し合って幸福を
分け合う、それがきょうの文化の日に思うことである。(昭和三十五年)....