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「分体〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分体の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
ここまで下落しては行つまりで人の前へ持出す事も出来ない。 すると、煙草などは随分体裁がいい、美しくもあるし、全くうまくもあるし、腹はふくれず、かつ談話していて....
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
のごとくはなやかなる真中に珍野苦沙弥《ちんのくしゃみ》先生|虎皮下《こひか》と八分体《はっぷんたい》で肉太に認《したた》めてある。中からお太《た》さんが出るかど....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
よく並んでいる。 右の子房が熟すると、元来は果実分類上の※となる。そしてその四分体、その内部に各一個の種子を含んだ四分体がばらばらになって宿存萼の底から出て来....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
。 橋を渡りつめたところで、どこからか、飛び出して来た、一人の男――目明しの子分体―― 「旦那、やっぱし小梅の方角ですぜ」 「小梅たあ、一てえ、とんだはずれへ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ている立場だから、工場づとめでも。冨美ちゃんは土曜日か日曜に参ります。この頃は大分体がしっかりして、あちらではバター牛乳が献立の中に入れてあるからましです。特に....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
では。 六月十五日 〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕 きょうは大分体が大儀らしい御様子に見えました。どうでしょう、大変おつかれになりましたか? ....
この夏」より 著者:宮本百合子
ようといったら! 彼――彼女――は突つかれたはずみに、ぴんとどこかで音をさせ一二分体全体で飛び上って落ちると、気違いのように右や左に転げ廻った。どうすることかと....
一九二五年より一九二七年一月まで」より 著者:宮本百合子
たのかときく。男合点をする。囁きで 「誰、しかれた?」 「Kさん」 「!」 自分体ギンとなる程の愕きと悲しみを感じた。 「助る?」 「こなごなです!」 Kに....
道標」より 著者:宮本百合子
の母性保護研究所の仕事、労働者、特に婦人労働者の保健のために職場で行われている一分体操や休養室の細かい注意、海岸や温泉地につくられている休みの家の様子などについ....
」より 著者:宮本百合子
でしょうってね」 森もやがて帰り、藍子は今まで二人のかけていた籐長椅子の上へ半分体を延して横わった。 尚子と藍子はそれから愉快げに種々互いの仕事や勉強につい....
我に叛く」より 著者:宮本百合子
ちゃま帰っちゃいやあ」と叫んだ。そして、箸も何も持ったまま姉の傍に馳けつけて、半分体を凭《よ》りかからせながら、手をぐいぐい引張って、「帰らないのよう、よ、ゆき....
護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
は留飲疝通に悩み、文吉も下痢して、食事が進まぬので、湯町で五十日の間保養した。大分体が好くなったと云って、中大洲を二日捜して、八幡浜に出ると、病後を押して歩いた....
冬の王」より 著者:森鴎外
した。 その時己はこの男の名を問うたが、なぜそんな事をしたのだか分からない。多分体格の立派なのと、項を反せて、傲然としているのとのためであっただろう。 「エル....