分倍河原[語句情報] »
分倍河原
「分倍河原〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分倍河原の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
横手から南に入って、青田の中の石ころ路を半里あまり行って、玉川の磧に出た。此辺を
分倍河原と云って、新田義貞大に鎌倉北条勢を破った古戦場である。玉川の渡を渡って、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
分弾くとも呶鳴《どな》るともするがいいや。そこを出ると多摩川で、その近辺の河原が
分倍河原《ぶばいがわら》といって、古戦場のあとだ。河原の真中で弾く分には、誰も文....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
の所へ、いつも埋め代えたということじゃ。……治承四年十月の候、源頼朝が府中の南、
分倍河原に関八州の兵を、雲霞の如くに集めたが、その時の費用もその金であり、ずっと....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
よう。義貞はそれも覚悟か、一たん渡りかけた多摩川から全軍をひきあげさせた。そして
分倍河原(現・府中競馬場の西)の小高い端に旗をおいて、なお、下流上流の将士までも....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ら鶴間ヶ原のあたりである。 味方の多くが死んだ。 入間川、小手指ヶ原、府中、
分倍河原、関戸――と前線いたるところでやぶれ、岩松経家など、おもなる将も何人とな....