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分光
「分光〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分光の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
/ハレー、ブラドリー、ハーシェルの研究/カプタインの仕事/恒星の視差/ベッセル/
分光器による恒星速度の測定/太陽と他の太陽または恒星星雲との衝突/星団及び星雲の....
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
温度や湿気や気圧の変化を調べたり、又好んで分析光学に関するものをやっていました。
分光器の調整を壊されたり、X線発生装置の管球に罅をこしらえられるのを嫌って、掃除....
「縮図」より 著者:徳田秋声
法的にも次第に合理化されつつあり、末梢的には割り切れないものが残っていながら、幾
分光りが差して来た。進歩的な両性の社交場がほかに一つもないとすれば、低調ながらも....
「時事雑感」より 著者:寺田寅彦
かってひそかにからめ手から近づきつつあった。研究資金にあまり恵まれなかった彼は「
分光器が一つあるといいがなあ」と嘆息していた。そうして、やっと
分光器が手に入って....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
くあまねく行き渡った光気(オーロラ)ありて日光を発し、その下なる太陽面の住民に十
分光りを与え得るが、随分遠距離にあれば住民の迷惑にもならぬ」という一節こそ、殊に....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
年前、地球から十万光年の遠方にある名もしれない星を発見した。そのときこの星の光を
分光写真にとってしらべてみると、この地球にはない元素があることがわかった。しかも....
「小景」より 著者:宮本百合子
東側の右角には、派手なくせに妙に陰気に見える桃色で塗った料理店の正面。左には、充
分光線の流れ込まない、埃っぽく暗い裁縫店の大飾窓。板硝子の上の枠に、ボウルドフェ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
に研究すれば、その花の焼けた灰や埃の中からは、生きているときと同様のスペクトル(
分光)を発見することが出来るのである。人間も同じことで、霊魂は花の本体または元素....
「レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
研究の中で、かなり永い間の手しおにかけて育て上げたものの一つは、廻折格子の問題と
分光器の分解能(resolving power)に関する問題とであった。初めは大....
「女難」より 著者:国木田独歩
暮れて、十日ごろの月が鮮やかに映していましたが、坂の左右は樹が繁っていますから十
分光が届かないのでございます。上りは二丁ほどしかありません、すぐ武の家の前に出ま....
「帝展を見ざるの記」より 著者:寺田寅彦
ならない科学的の事実である。しかし全体の合成的効果が灰色であるという事は、それを
分光器で分析した時に色彩の現れないという事にはならないと同様に、日本画部に傑作が....
「紫外線」より 著者:小酒井不木
。すなわち赤色、橙色、黄色、緑色、青色、藍色、紫色がこれでありまして、日光光線を
分光器で分析しますと、いわゆるスペクトルとなって、これらの美しい色にわかれます。....
「日本のこころ」より 著者:中谷宇吉郎
たちの仲間にはいって、木曜日の晩の雑誌会にも顔を出すようになった。 ディーケは
分光学専攻なので、高嶺《たかみね》研究室で仕事をしていた。それで同じ研究室の藤岡....
「地球の円い話」より 著者:中谷宇吉郎
値を求めることである。現在色々な物理量の中で最も精密に測られているものの一つは、
分光学の元素のスペクトルの波長である。波長の表を見ると七桁位の数字がずっと並んで....
「千里眼その他」より 著者:中谷宇吉郎
て来た。 半信半疑のうちに、この生物線の研究はどんどん進んで行った。そして水晶
分光器で生物線の波長を測った結果も出て来るし、また生体の血液からも出るということ....