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「分切り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分切りの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
突貫紀行」より 著者:幸田露伴
なますは蕈のためしもあれば懼《おそ》れて手もつけず、椀《わん》の中のどじょうの五分切りもかたはら痛きに、とうふのかたさは芋《いも》よりとはあまりになさけなかりけ....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
定して、額に烙印《らくいん》を捺《お》すのが一等だ。鞭《むち》で打つのだ、耳を半分切り取ることだ。終身|奴隷《どれい》とすることだ、首に鉄の環《わ》をはめること....
イワンの馬鹿」より 著者:菊池寛
イワンは鎌をふってそのくさむらを引っ掴んで刈りましたので、小悪魔はそのしっぽを半分切り取られました。イワンは刈り取った草を妹にかき寄せるように言いつけて、今度は....
剣侠」より 著者:国枝史郎
四辺に人がいて、勝負するにもこだわりがあったが、今夜こそ本当に二人だけだ、思う存分切り合おうぜ」 「じゃアそろそろはじめようか」 「やろう、行くぜ、高萩猪之松!....
呪われの家」より 著者:小酒井不木
男を一寸訊問して置こう。袖の血痕は鑑識課へまわしてあるだろうね?」 「はあ、一部分切り取って今検査してもらってあります」 やがて霧原警部の前に連れられて来た男....
みずうみ」より 著者:室生犀星
ものはこんな湖べりに来ただけですもの。」 娘は幾度も頭をかたげていたが、夢を半分切りぬいたように何も彼もわからないらしかった。 ――そのとき眠元朗は窓の外に....