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「分国〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分国の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新生」より 著者:島崎藤村
の無いような、青い深い大海の真中へ出て行った。 「この船に乗ってしまえば、もう半分国へ帰ったようなものですよ――」 牧野は思出したように、折に触れてそれを岸本....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
十五日はいよいよ九州へ飛行機で出発とのこと。十一時頃来て、二時半頃戻って行く。多分国分か鹿児島らしいという。 二月十五日 ◯敵B29、六十機名古屋地区へ主力を....
長篠合戦」より 著者:菊池寛
よい主人についた方が、家を全うして子孫の繁栄を得たわけである。 勝頼は、自分の分国の諸将が動揺するのを見、憤激して、天正二年正月美濃に入って明智城を攻略し、同....
応仁の乱」より 著者:菊池寛
な宗全は、自ら幕府に説いて勝元の領国を押収せんとした。かく挑発されて勝元も、其の分国の兵を募り、党を集めたのである。 細川方の総兵力は十六万人を算し、斯波、畠....
」より 著者:島崎藤村
―どこまでも豊世は正太の妻であった――そんな訳で、彼女は自分の生家に対しても、当分国の方に居にくい人である――彼女はしばらく東京にでも留って、何か独立することを....
プロレタリア文学における国際的主題について」より 著者:宮本百合子
・農民の政治的攻勢の展望のもとに把握、表現されていれば、基本的な解釈においては十分国際的な作品といえる。 具体的にいい直せばこうである。例えば信州の山奥で繭安....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
漬けておくとどんな下手でも相当の匂いにまで到達する。日本の現代にはまだ酒の粕が充分国民全般にまで浸み込み行き渡っていない。従ってよほど本格的の勉強をやらないと相....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
ろうとも、又どう異っていようとも、あまり変りがないように見える。だからそれは大部分国際的な性質を有つことも出来るのである。従って亦、自然科学の発達の仕方は、社会....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
輔氏が大助教塩谷修輔氏岡千仭氏が中助教、また井上頼国氏が中助教であったのだが、多分国学科であったろうか、その他も国学では数々あったが十分に知らない。尤も肥後藩の....
東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
というに、それはもちろんのこと差支えがあったのだ。中に姉小路や一条家のごときその分国に永らくの滞在をしてほとんど京都に定住せず、また三条家のごときは、永らく今川....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
可能なら、小説の領域で、と云い切れたら愉快でしょうね。あの哲学の「無」なんて、随分国産のモチ(竿につける)よ。横へおしてゆくと出るところは、谷崎、永井あたりです....
雪の宿り」より 著者:神西清
くはこの度の大転変の現われの九牛の一毛にしか過ぎまい。兵乱はようやく京を離れて、分国諸領に波及しようとする兆しが見える。この先十年あるいは二十年百年、旧いものの....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
というスローガンがベタベタ書かれてあって少くも蒋介石氏勢力範囲の南方支那だけは大分国民的自覚を持って来たらしいと感ぜられたことや、そんなことに一切お構い無く各国....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
のあった大臣の子孫らであります。これらの華族の中でも普通よりも勝れた才を持って充分国家のために働く人が出ます時分には、そういう人は必ず総理大臣にもなることが出来....
福沢諭吉」より 著者:服部之総
綱領として日程にのぼった慶応|度《ど》にいたると「(大名)同盟の説行はれ候はば随分国はフリーにも相成るべく候へども、This Freedom is, I kno....