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分弁
「分弁〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分弁の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
いぶ間《ひま》があったのだ。この間《あいだ》に出刃打ちの弁護士は非常な苦心で、十
分弁護の方法を考えておいて、いざ公判という日には、一番腕を揮《ふる》って、ぜひと....
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
分で無いとの言葉を聞き大方其の言葉を信じました、信ずればこそ一生懸命に肩を入れ充
分弁護しましたけれど、如何せん其の時は総ての事情が秀子に指さして居る様に見え、私....
「雷峯塔物語」より 著者:田中貢太郎
人の物を盗むような者ではありません、それは人違いです」 許宣は一生懸命になって
分弁をした。 「いつわるな、その方が邵大尉の庫の中から金を盗んだということは、そ....
「婦人雑誌の問題」より 著者:宮本百合子
れわれの刊行物と、ブルジョア文化攻勢の具体化としての婦人雑誌との相互的関係を、十
分弁証法的に、レーニン主義的に把握しているとはいえぬ。「発刊の言葉」の中で、「ほ....
「糸くず」より 著者:国木田独歩
が、そんな嘘が――正直ものを誣るような、そんな嘘が言えるものなら!』 かれは十
分弁解した、かれは信ぜられなかった。 かれはマランダンは自分で願って身躰の検査....
「火夫」より 著者:カフカフランツ
ろって申すつもりはありません。しかし、甥のあやまちは、それを申しただけですでに十
分弁解になる理由を含んでいるようなたぐいのものなのです」 「これは聞く価値がある....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
御両親もそれを拒絶さるべき訳はない。拒絶されれば間違った感情から来るのでそれは充
分弁明しなければならん」大原「それがね他人の事だと弁明も出来るし勧告《かんこく》....