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分数
「分数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
継続するが、それが済めばもうこの進化は見掛け上終局する。この火薬の燃え上る一秒の
分数は永久に対しては殆ど無に等しいもので、これがちょうど、我々がいくらかでも知っ....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
黙示図の余白に、鉛筆で※の形を書いてから、
「熊城君、これが※を表わす上古埃及の
分数数字だとしたら、僕の想像もまんざら妄覚ばかりじゃあるまいね」と簡勁に結んで、....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
武士達には、よくよく沸《たぎ》り切った魂の持主と、分別の遠く届く者を除いては、随
分数多いことで有ったろうし、そして皆氏郷の立場を諒解するに及んで、奮然として各自....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
ら、距離が一メートルの場合は一の自乗はやはり一です。この一に反比例するんだから、
分数にして、一分の一。一分の一はやはり一です」 「それから距離二メートルの場合は....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
てもない有様でした……。私の父は旗色の悪い南朝方のもので、従って私どもは生前に随
分数々の苦労辛酸を嘗めました……。』 問『まあそれはお気の毒なお身の上……私の身....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
葉に移したのであるから、習ったといえばいえないこともないかも知れない。そのほかに
分数や小数を習い、代数も少し習ったが、その文字などは子供が書いたように拙いもので....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
くかんぜんで、おそろしいなどとは、感じなくなりました。それでうちとけて、じぶんは
分数までも、あんざんで、できることや、じぶんの国が、いく平方マイルあって、どのく....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
第十四会場はこちらです。いよいよ歯ごたえがございますよ。 (2)は、今までにない
分数の問題です。慣れないものにぶつかると、ちょっと面喰います。面喰うところが、な....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
めた。 最初に手をつけた三問だけは、わけなく出来た。次に手をつけたのが、小数や
分数がごっちゃになっている計算問題だった。ところが、これがやってみると見かけに似....
「魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
多く、九州から中国地方へかけただけでも四十種類以上あるから、日本全国調べたなら随
分数多い種類に達するであろう。 北陸地方でごり、京都でどんこ、信州でうばがしら....
「海豚と河豚」より 著者:佐藤垢石
て紀州、土佐。南は小笠原島から台湾。西は九州五島沖、玄界灘。北は、朝鮮近海まで随
分数多い漁場があるが、それで一ヵ年にとれる鯨は僅かに二千頭前後である。その中の三....
「利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
釣りに行った。やさしい父であった。釣りの上手な父であった。五十年も昔には、鮎は随
分数多く下流から遡ってきたのであろうが、それにしても父の鈎へはよく掛かった。いつ....
「三崎町の原」より 著者:岡本綺堂
三、四回しか開場しないのに、春木座だけは毎月必ず開場したので、わたしは四年間に随
分数多くの芝居を見物することが出来た。 三崎町三丁目は明治二十二、三年頃からだ....
「回顧と展望」より 著者:高木貞治
なって,後継者のフックス,シュワルツ,フローベニウスの時代になっていたのだが,何
分数学といえばドイツ,ドイツといえばベルリンと言われていた時代で,そこへ素養もな....
「ある完全犯罪人の手記」より 著者:酒井嘉七
可能なのは、このミルクの海を泳いでいるような、深い靄の中の散策をつづけている十数
分数十分のうちに過ぎない。それとても、突然として白い幕の中から現われる思いがけな....