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分村
「分村〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分村の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
しゃいます――ええ、月の山の端、花の麓路、螢の影、時雨の提灯、雪の川べりなど、随
分村方でも、ちらりと拝んだものはございます。――お艶様はこれをきいて、猪口を下に....
「足迹」より 著者:徳田秋声
、父親は少しは助けたこともあった。昔から油を絞って暮して来た母親の実家は、その時
分村の大火に逢って、家も帑蔵も灰になってから、叔父は残っていた少しばかりの田地を....
「富岡先生」より 著者:国木田独歩
んで、何卒機会を見て甘くこの縁談を纏めたいものだと思った。 三日ばかり経って夜
分村長は富岡老人を訪うた。機会を見に行ったのである。然るに座に校長細川あり、酒が....
「菜穂子」より 著者:堀辰雄
は好ましかった。が、それだけ、ときどき此の年上の女の温かい胸に顔を埋めて、思う存
分村の匂をかぎながら、何も云わず云われずに慰められたいような気持ちのする事もない....
「狂女と犬」より 著者:小酒井不木
敗毒の為に、五人のものは七転八倒して苦みながら絶命しただろうとのことでした。其時
分村にお産はありませんでしたから、多分お蝶さんの胎盤だろうと察せられたのです」 ....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
滅法安く売るので、諸方へ知れて方々から買いに参りまする。市川新田、八幡、船橋、国
分村、小松川、松戸辺から買いに来ます。大した繁昌で、田舎の店では種々な物を売りま....