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「分枝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分枝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
科学論」より 著者:戸坂潤
フランシス・ベーコンの有名な学問の分類法によれば、詩(乃至詩学)も亦学問の一つの分枝に数えられている。今日の言葉で言えば、文学乃至文芸も亦一つの学問だというので....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
に平行するものであるかを知るべきだ。 知識社会学は、社会学の非常に新しい一つの分枝である。それは精々M・シェーラーから始まったとも云うことが出来るだろう。だが....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
たという点である。技術一般なるものは、物質的生産技術を基本的な線として、それから分枝組織として具体化されなければならぬという、一見極めて判り切った処の、併し実は....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
的存在者――それが物である――でなくてはならぬ。観念や意識という存在者は、それの分枝として理解される他に道を残さないという結果になる。――この意味に於て存在者・....
認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
歴史的に一覧して見れば、ことの是非は極めて明らかだ。今日の文化は、その一つ一つの分枝が夫々の独自性を有っているにも拘らず、つまり文学は文学・道徳は道徳・映画は映....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
意味のある場合もあったことを、私は無視しようとは思わない。だが夫は批評の特別な一分枝の上での出来事であって幹の上の出来事ではない。そういう批評は、批評というより....
社会時評」より 著者:戸坂潤
字にからまる権威はまことに怪しいものとならねばならぬ。内容を別にしても、その形態分枝自身が信用ならぬものとなろう。それとも八つということに何か神話的な意味でもあ....
最近日本の科学論」より 著者:戸坂潤
る。併しそれにも拘らず、こうした科学論・科学方法論・は、単にそれが観念論哲学の一分枝に過ぎなかったからばかりではなく、輸入された果実として、花や幹や根をなす科学....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
町の卓越とを平然と信じ込んで、家居《かきょ》的な孤立を喜んでいた。広くひろがった分枝をもってる古い家柄があった。そして各家庭には身内の者だけの会合日があった。身....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
。なぜならシトーもまた、他の宗派の基でありながら、聖ベネディクトに対しては一つの分枝にすぎなかったのである。シトー派は、一〇九八年にラングル教区のモレーム修道院....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
何物をも持たない。ルイ十八世の憲法の中で国民に譲り与えた政治上の法律は、神法の一分枝に過ぎなくて、ブールボン家自らそれを折り取って、王が再び手にせんと欲する日ま....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
しかしその形は、概略のものでまったく正確というわけにはゆかない。かかる地下の分枝の角《かど》は普通直角をなしているが、植物の枝には直角なのはきわめてまれであ....
純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
そこで彼が下している定義は次の如くである。「経済学、立法者または政治家の知識の一分枝として考えられる経済学は二つの異った目的をもっている。その一つは人民に豊富な....
植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
い。誰でも少し注意すれば早速にこれを見出し得ること請け合いである。 この花梗に分枝していないものを見ては誰でもそれが聚繖花序であることには気がつくまいが、花梗....
カキツバタ一家言」より 著者:牧野富太郎
。 この草は冬はその葉が枯れて春に旧根から萌出し、夏秋に繁茂する。根茎は横臥し分枝し、葉は跨状式をなして出で、剣状広線形で尖り鮮緑色を呈して平滑である。葉中に....