分根[語句情報] » 分根

「分根〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分根の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
地球発狂事件」より 著者:海野十三
いう暴行を演じたゼムリヤ号の手斧などを見せて貰い、ドレゴの主張する南方飛来説が十分根拠のある訳を再確認したのであった。 「君の寝室は重大なる手懸りとして大切に保....
伸子」より 著者:宮本百合子
「さあ……」 と返事を躊躇した。 「まあだんだんお解りなさいますでしょう」 十分根拠はあるのだが、礼儀上控えておくのだと云った風な佃の答えが伸子に好奇心を起さ....
「保姆」の印象」より 著者:宮本百合子
の記録映画の制作に何となし期待させるものがあったと思う。 シナリオを書くのも随分根気よく保育所の毎日の生活を一緒に経験しつつ、作られて行ったときいている。 ....
十年の思い出」より 著者:宮本百合子
じ方についても、或る疑いを抱いております。 私は小説を書くことが好きでもあり随分根気のいい方ですから、幾度も書き直しもします。誰でもいうように初めの書き出しは....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うなっているんだそうでございます。そこでこの七兵衛もまた出直して、尾張名古屋へ当分根を生やそうかと思いまして、それで、ちょっと、お暇乞《いとまご》いに上ったよう....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
ものであるように、その輪郭をぼんやりながらつかみかけた。西行法師は私の心の中に随分根をおろした。そして私は真剣になって尼さんになろうと決心していた。 私は人と....
生産を目標とする科学」より 著者:戸坂潤
統一されているという。それは正にその通りでいい。しかしこの両者の統一なるものを十分根本的に分解するだけの論理機関が整備されていない処から、往々科学は実践の一手段....
停車場で感じたこと」より 著者:和辻哲郎
正面から受けなくてはならない。そうしてそれが自分に必然であったことを愛によって充分根本的に理解しなくてはならない。「こうなるはずではなかった」などと現在のある境....