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「分節〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分節の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「鰊漁場」より 著者:島木健作
の大広間ではあったが、今夜だけは誰はばかるものもない無礼講だった。彼らのうたう追分節や磯節には、ことしの鰊場かせぎも今日限りという、荒くれた彼らの胸にもわかずに....
「連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
楽で使われる音程の数は有限な少数であるのに、実際これからあらゆる旋律、たとえば追分節《おいわけぶし》も生まれればチゴイネルワイゼンも生まれる。ましてや連句の場合....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
て、一定の具体的内容に分割され得る処の、その意味に於てはアーティキュレーション（分節・音述）を持った処の、テーゼ・命題でなくてはならぬのは尤もだろう。而もこの命....
「辞典」より 著者:戸坂潤
構造連関として、現実的に存在している。かかる全体は部分の単なる集合でもなく又内的分節を有たない単なる一般者でもない。であればこそ一対象をその諸要素から原子論に構....
「親しく見聞したアイヌの生活」より 著者:宮本百合子
ていた老人がなくなったりして歌の数もずっと減って了いました。その歌の節は内地の追分節によく似ていますが、元はアイヌの歌から初まったものかと思われます。 アイヌ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
情景に、道庵がすっかり感嘆しました。 ところが、そこへ、おあつらえ向きに遠く追分節が聞え出したものだから、道庵がまた嬉しくなりました。 「すべて歌というやつは....
「絶縁体」より 著者:豊島与志雄
精神のひとには違いなかった。 酔ってくると、市木さんは尺八を持ち出してきて、追分節を吹いて聞かせた。いや、私に聞かせるというよりも寧ろ、自分でその音色に聴き入....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
のであった。思いも及ばない辺鄙の土地、四時煙りを噴くという、浅間の山の麓の里、追分節の発生地、追分駅路のある旅籠屋で、ポンポン、ポンポンと美しく、同じ音色に鳴っ....
「北斗帖」より 著者:違星北斗
コタンの昔囁きつ行く 平取はアイヌの旧都懐しみ 義経神社で尺八を吹く 尺八で追分節を吹き流し 平取橋の長きを渡る 崩御の報二日も経ってやっと聞く 此の山中のコ....
「勝太郎」より 著者:兼常清佐
しいと言うであろう。ガリクルチが綺麗だと言うであろう。しかし、それだから即ち『追分節』が美しくなくて勝太郎が綺麗でないとは言われない。それは話が別である。 勝....
「樹氷」より 著者:三好十郎
ョンボリ帰る金吾の足の下でプチプチと枯小枝の音。 ザーッと風。 男二 （信濃追分節の一節を低音に「浅間山さん、なぜ身をこがす」と歌いつつ近づいて来て）あい、お....