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分署
「分署〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分署の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鼻」より 著者:ゴーゴリニコライ
のも厭だ!」こう言い棄てるなり、彼はかんかんになって新聞社を飛び出すと、そのまま
分署長のところへ出かけて行った。 コワリョーフがそこへやって行ったのは、ちょう....
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
たと見えて、にやにや笑いながら「あしたね、午前九時までに日本堤《にほんづつみ》の
分署まで来て下さい。――盗難品は何と何でしたかね」
「盗難品は……」と云いかけた....
「蠅男」より 著者:海野十三
ことであった。帆村は電話器をとりあげて、外線につないで貰った。そして彼は宝塚警察
分署を呼びだした。彼はそこで事情を話し、すぐ二名の警官を特派してくれるように頼ん....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
しまいたいと言うものがある。幸いこの放火は大事に至らなかったようなものの、警察の
分署へ聞こえたら必ずやかましかろう、もし青山の親戚一同にこの事を内済にする意向が....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
いる豪家の前を向こうに出ると、草の生えた溝があって、白いペンキのはげた門に、羽生
分署という札がかかっている。巡査が一人、剣をじゃらつかせて、雨の降りしきる中を出....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ることはやめてもらいたい」 「はあ」 博士は児玉法学士の方へふりかえって、 「
分署の者に命じて、坑道の入口から底に至るまで、もう一度よく探させるように。そして....
「チャアリイは何処にいる」より 著者:牧逸馬
グ・ガムを噛みながら八方へ飛んだ。私服も参加した。一瞬のうちに電話のベルが全市の
分署へ鳴り響いて、宵の口のフィラデルフィアにたちまち物々しい捜査網が繰り拡げられ....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
いつも一個の藁椅子《わらいす》がついてるそのテーブルは、規定の品である。いずれの
分署にも備えてある。そして必ず、鋸屑《のこくず》がいっぱいはいってる黄楊《つげ》....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
のですが、只今ではそういう事は出来ません、直ぐに巡査がまいりまして、ハアこりゃア
分署へ参れ、なんと申しますから中々出来ませんが、昔は大家程こういう事をされると困....
「ロウモン街の自殺ホテル」より 著者:牧逸馬
か其の儘逃げるように階段を転げ落ちて、すぐ附近の警察へ電話をかける。ロウモン街の
分署からモウパア警部が、直ちに部下を引き連れて駈けつけて来た。ジェリィ菓子のよう....
「ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
》であれ touf-touf であれ、あれはわれわれの財産だ。とりあえずその町の
分署へ行って、机の前で泰然と腕組みしている署長に訴えた。 「署長さん、実は昨夜《....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
場にゃ自由党おとろしがって誰も居らんし、村長さんの行方もわからん、駐在はおろか、
分署にも誰一人居らんそうな! あんでも、村の若いしの中でも、もう自由党の言うなり....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
場にゃ自由党おとろしがって誰もおらんし、村長さんの行方もわからん。駐在はおろか、
分署にも誰一人おらんそうな! あんでも、村の若いしの中でも、もう自由党のいうなり....
「武鑑譜」より 著者:服部之総
勲一等伯爵|山県有朋《やまがたありとも》を筆頭とし、監獄|石川島《いしかわじま》
分署看守副長十等野口正義を末尾とするところの、当年の大日本帝国文武百官の一覧簿を....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
政は全く北京人をして感涙にむせばせたものであった。 柴長官は先ず安民公署という
分署を東西北八胡同と西四牌楼北報子胡同の二個所に設け、布告を発して曰く、 『軍....