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「分脈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分脈の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
くるだろう。右岸においては、囲繞溝渠《いじょうこうきょ》がその枝の幹となり、その分脈は小枝となり、行き止まりの支脈は細枝となる。 しかしその形は、概略のもので....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
ない無理だ。それに、あなた、こゝに一つ生長の反対、消えつゝある線がある。智能線の分脈したもので、つまり知性に当る線です。あなたは没落してゐるのです。あなたは学問....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
である。 註 俊成のことは『大日本史料』の俊成薨去年月日の所、『公卿補任』『尊卑分脈系図』を見られるとよい。また『短歌講座』中の「藤原俊成家集講話」、川田順氏著....
三国志」より 著者:吉川英治
りなどしたら、漢室の紊乱はたちまち諸州の野望家のうかがい知るところとなり、争覇の分脈は、諸国の群雄と、複雑な糸をひいて、天下はたちまち大乱になろう」 それから....
私本太平記」より 著者:吉川英治
親という方が正しい。 その毛利姓は、相模ノ国愛甲郡毛利から起っている。 尊卑分脈の「大江氏系図」によると、大江広元の子季光以後、愛甲郡毛利に住み、ほどなく越....
私本太平記」より 著者:吉川英治
が、この公佐もまもなく京都で失脚している。そして子孫は朝廷に仕えてきたが「尊卑分脈」でみると、それからは――阿野実直――(不明)――公廉――廉子――の順となっ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
と称揚され、随行の一番から十二番までの諸将は、家々の面目として序列を誇り“尊卑分脈系図”にさえそれが注記されたほどだったから、この日、天龍寺|落慶式に、尊氏と....
随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
貞が瘧を病んだのは事実だが、従来、内侍を賜う、という話は否定説の方が多い。「尊卑分脈」に一条行房の妹とあるが、明確ではないのである。けれど義貞にかぎらず、武将の....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
別に煩われるものとみえる。 平氏系図も、厳密には、諸書まちまちといえよう。尊卑分脈はじめ、定本というのはない。それに遠祖外戚までに及ぶのはなお煩を加えるだけだ....