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「分袂〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

分袂の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
《しりえ》に随って出て参り、木戸口の所でまた更に小腰を屈《かが》めて皆それぞれに分袂《わかれ》の挨拶《あいさつ》、叮嚀に慇懃《いんぎん》に喋々しく陳《の》べ立て....
妾の半生涯」より 著者:福田英子
う》に同行せん事を以てす。儂既に決心せし時なれば、直ちにこれを諾し、大井、小林と分袂《ぶんべい》し、新井と共に渡航の途《と》に就き、崎陽《きよう》に至り、仁川行....
」より 著者:織田作之助
、わざわざ改札に起きだして来るのも億劫なのであろう。したがって渡し損ねた切符が随分袂のなかに溜っている。それを佐伯は哀しいものに思い、そんな風に毎夜おそく帰って....
漱石氏と私」より 著者:高浜虚子
短冊を突きつけ、自分でもいろいろ短冊を書いたりなどしたように思う。それがこの春の分袂の時であったかと思う。それから秋になってまた帰省した時に、私と漱石氏とは一緒....