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分裂病
「分裂病〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
分裂病の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「さようなら」より 著者:田中英光
ったのである。 他の精神病は全て、常人の異常さを量的に多く持っているだけだが、
分裂病は質的に違い、普通人に理解もできぬので、この患者を一病理学者は、「すでに生....
「神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
をきいているだけ、むしろ今までになく尋常な様子にさえ見えるのである。 ハテナ、
分裂病は治ったのかな、と大巻先生は考えたほどだ。目ツキにも特に狂的なけわしさは見....
「精神病覚え書」より 著者:坂口安吾
思われる節はある。 僕が退院する二日前、小林秀雄が見舞いに来てくれて、ゴッホは
分裂病ではなく、テンカンじゃないのかと言いだした。 一般に精神病のお医者さん方....
「神経衰弱的野球美学論」より 著者:坂口安吾
岡の娘で、これは僕の女房にとりいって、ひそかに脱走の機を狙っていた。女房は相手が
分裂病の患者とは、知らないから、お金を貸したり、今にも一緒に外出というところを、....
「退歩主義者」より 著者:坂口安吾
、彼は満腹したせいか、老猫のような鼻息をたてて、昏睡していたのである。 馬吉は
分裂病という判定をうけたけれども、本人は退歩主義者と自称して、時々学説を書いては破りすてゝいるのである。....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
しかし、いったい、健康とは、どういうことを云うのだろう。私が東大の神経科で見た
分裂病の患者の半数ぐらいは、むしろ筋骨隆々たる人たちであった。私自身も、十八貫の....
「小さな山羊の記録」より 著者:坂口安吾
比較的に富士見の皮膚のすきとおる患者たちを思いだしたが、精神病院にも同じ年ごろの
分裂病の患者たちがいて、彼らも一様に病院を呪い、病気を呪い、鉄格子の外へ脱出した....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
きるのではないかと思う。これは中毒のみではなく、精神病全般について云えることで、
分裂病などでも、あるいは自覚的にリードできる可能性があるのではないかという気がす....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
った。 私もそれを怖れていた。この病院へ入院すると、誰しもそれを怖れるだろう。
分裂病や、鬱病には、智能を犯されないが、スピロヘータにやられると、昔日の智能に恢....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
カしい。またクジラの血液から胃カイヨウの薬ができるし肝臓だかからヒッツジンという
分裂病の薬ができるそうだ。どっちも近々御ヤッカイになりそうで恐縮しました。 鯨....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
だせない状態なども夢の中で時々経験することの一ツですし、子供に還っていたり、また
分裂病よりも甚しいフシギな経験を夢の中でやっていますよ。 夢というものは奇怪な....