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「切り目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切り目の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
奥羽地方のシシ踊りと鹿供養」より 著者:喜田貞吉
領の獅子は短き双角を附した獅子頭をかぶり、別に長さ数尺に及ぶ細き割竹に、櫛歯形に切り目を入れた紙を巻き、その数条を放線状に束ねて背に負っている。そしてその負物を....
灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
れる丸いかたまりを、卵起しのような四角いブリキで――こてというそうだが――大胆に切り目をつけて、ぱくつく彼の口もとを私ははしゃいだ気持で眺めていた。 大岡少年....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
した。 小屋はかなりの広さに出来ていて、正面には神棚があって、御幣《ごへい》の切り目も正しくして新しい。 浅吉は、小屋の中へ御主人を誘《いざな》って、自分は....
こころ」より 著者:夏目漱石
ませんね」といった。私は黙った。先生もそれぎり何ともいわなくなった。 墓地の区切り目に、大きな銀杏《いちょう》が一本空を隠すように立っていた。その下へ来た時、....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
審査する手筈。下手《しもて》には鰯粕《いわしかす》の目方を衡《はか》る大秤、壁に切り目を入れた即製の身長測定器、胸囲、身長、体重の平均を年齢別に表した大図表、何....
ソヴェトの芝居」より 著者:宮本百合子
ヴェトに来た影響とも思える。メイエルホリドは「風呂」で舞台に一定の直径をもつ円い切り目を入れた。中心部は動かない。そのまわりの相当ひろい輪が、いろんな場面をのせ....
追憶」より 著者:宮本百合子
した。 私はうれしさに我を忘れて一気に向うまで馳け抜けて見ると、丁度カステラの切り目そっくりな※《がけ》が目の前に切ったって居る。 私には見当もつかない程低....
食道楽」より 著者:村井弦斎
殊《こと》に軟かくなりて味良し。 ○揚げ昆布は昆布を長さ一寸幅五分位に切り真中に切り目を入れそれを油にてカラリとなるまで揚げ醤油と大根おろしとにて食するか、飯の....
紋付を着るの記」より 著者:吉川英治
、父の病状を一時悪くしたかと思われるほど父を怒らせてしまったのだった。 折り目切り目とよくいうが、むかしの人には見得でなく、日常はどうでも何かの折にはくずせな....