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「切れ物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切れ物の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
っている」と、半七は云った。「相手は若けえ奴だ。おまけに大工だというから、なにか切れ物でも持っているかも知れねえ。気をつけて行け」 善八にわかれて、半七はすぐ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るか、三つに一つを選むよりほかはないので、隠密はかならず着物の襟のなかにうす刃の切れ物を縫い込んでいました」 「なるほど、ずいぶん難儀な役ですね」 「それですか....
ニッケルの文鎮」より 著者:甲賀三郎
分からぬように立ち働くのが俺の腕の勝れた所で、俺は人に姿を見られた事はない。況や切れ物を振り回したり、傷を負わした事があるものか。少し不可解な事件が起こると、自....
谷より峰へ峰より谷へ」より 著者:小島烏水
べき、残忍なる石と石の挌闘と磨滅が始まったのである、私は絶壁を横切りながら、鋭い切れ物で、頬をペタペタ叩かれるような気持をしながらも、ここまで来ると、岩石の美わ....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
の鬼火か、へん、衣裳を付けりゃあ、われだって髱《たぼ》だあな。それより、御両所、切れ物にお気をつけ召されい――とね、はっはっは、俺の玄内はどんなもんでえ。」 ....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
、眼と眼が、かち合ったら、その途端、お杉が選ぶ行動は分っているし、老婆とはいえ、切れ物と死に物狂いで来る以上、こちらが怪我をしない程度のあしらいは酬いなければな....