切上げる[語句情報] » 切上げる

「切上げる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切上げるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文芸と道徳」より 著者:夏目漱石
ぬ演説をわざわざしようなどという悪意は毛頭無いのですけれども、まあなるべく短かく切上げる事にして、そうして――まだ後にも面白いのがだいぶありますから、その方で埋....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
になったのは、返す返すも気の毒なことであります。 太田筑前守は程よくこの会議を切上げる挨拶を述べ、神尾主膳は勝ち誇った態度で揚々と座を立ち、そのほか集まる人々....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
井も大へん気に入って、この脇差をくれたということ。それから、いいかげんのところで切上げる用心も忘れないでいると、お角が、 「ねえ先生、お差支えがなければ、わたし....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いて、何やら相図をして向うの方に飛んで行かれます……。』 『それは、そろそろ雨を切上げる相図をしているのじゃ。もう間もなく雨も雷も止むであろう……。』 果して....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
のたぐいの瓢であったのである。 どこ迄行っても同じ話だから、もうこの辺で列記を切上げる。終りに問題として残るのは七月七日の朝、瓜大角豆の畠に入ってはならぬとい....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
天橋のたもとで、馬肉をさかなにしょうちゅうをひっかけてからいくのだが、帰りを早く切上げるのでだれも気がつかない。近所では『井上ほど商売熱心なカタブツはない』との....