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「切付〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切付の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
勢《おおぜい》でげすから、此方《こっち》が剣術を知っていても、大勢で刃物を持って切付けるから敵《かな》いません」 花「じゃア旦那が刀を抜いて切合った処をお前さ....
魔法修行者」より 著者:幸田露伴
。あるべきはずの浴衣はなかった。小姓の波※伯部が帰って来た時、戸倉は血刀を揮って切付けた。身をかわして薄手だけで遁れた。 翌日は戦だった。波※伯部は戸倉を打っ....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
て起上ろうとする所を、早く大刀の柄に手をかけると見えましたが抜打に織江の肩先深く切付けたから堪りません。 織「ウヽーム」 と残念ながら大刀の柄へ手を掛けたまゝ....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
切込む、斬られて孝藏はアッと叫び片膝を突く処をのしかゝり、エイと左の肩より胸元へ切付けましたから、斜に三つに切られて何だか亀井戸の葛餅のように成ってしまいました....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
光るのを見て、此奴飛道具を持って来たと思うからずーんと飛掛り、抜打に胸のあたりへ切付けました。 二十九 又「やア斬りやアがったな」 と引金を引....
死体の匂い」より 著者:田中貢太郎
井某という者の妾の妹を妻にしていた。魯文のその時分の収入は、引札が作料一枚一朱、切付本五十丁の潤筆料が二分ということになっていた。そして、切付本の作者は魯文とい....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
死ぬる他はない。で、もし父に迫るものがあったら、私は飛出して行ってまずその者らに切付けよう、勿論多勢に無勢だから、反対に切殺されるは知れて居れど、父と共に死ぬる....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
ず庭に涼んで居りました村と婆を後へ引倒し、逃げられぬように手早く二人の足に一刀を切付け、それから縁側の両人を目がけて其の場に切伏せ、当の敵たる蟠龍軒は何処にあり....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
い、突然に五八の頭髪を取って後へ引き倒そうとする所を、前から丹三郎が五八の面部へ切付けましたから、 五「あゝ己を切りやアがったな」 と云う、丹三郎が尚お切ろう....
二面の箏」より 著者:鈴木鼓村
に豊國だか誰だったか一寸忘れたが、何でも美しいお姫様を一人の悪徒が白刃で真向から切付ける。姫は仆れながらに、ひらりと箏を持ってそれをうけている、箏は斜めに切れて....