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切傷
「切傷〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
切傷の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖の口笛」より 著者:海野十三
あ、そうだったのか。それはいいことを聞いた」 「あの伊達男小室の咽喉にあった凄い
切傷も、この前、日比谷公園で殺された学生の咽喉の傷も、どっちも同じことですね。つ....
「天主閣の音」より 著者:国枝史郎
。 「花落ちて三週間、果実の表面が白粉を帯びる。その時鋭い匕首を以て、果実へ三筋
切傷を付ける。この呼吸が困難しい。まず一人が果実を支える。支え方もむずかしい。食....
「無惨」より 著者:黒岩涙香
創傷、数多の擦剥、数多の打傷あり背などは乱暴に殴打せし者と見え一面に膨揚り其間に
切傷ありて傷口開き中より血に染みし肉の見ゆるさえあるに頭部には一ヶ所太き錐にて突....
「梨の実」より 著者:小山内薫
た。 天神様の境内は大層な人出でした。飴屋が出ています。つぼ焼屋が出ています。
切傷の直ぐ癒る膏薬を売っている店があります。見世物には猿芝居、山雀の曲芸、ろくろ....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
彼は言った。「己の仲間のビルのことなら船長と言われもするだろうな。あいつは片頬に
切傷がある。そしてなかなか面白えとこがあるよ、ことに酔っ払うとだ、ビルの奴はね。....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
筈だが?」 「仰せの通りでございます」こういうと忠次は右腕を捲った。五、六ヵ所の
切傷があった。「かような有様でございます」それから彼は左腕を捲った。七、八ヵ所の....
「「マリー・ロオジェ事件」の研究」より 著者:小酒井不木
るが、どの擦れ傷もそのためにできたものではなかった。頸部の肉は膨れ上がっていた。
切傷のあとや、打撲傷らしいものは一つも見られなかった。頸部のまわりをレース紐でか....
「子供役者の死」より 著者:岡本綺堂
ているのが親分の吉五郎で、年のころは四十七八の肥った男、左の眉のはずれには大きな
切傷の痕がただれて残っています。その両側には二、三十人の子分がずらりと居ならんで....
「彼が殺したか」より 著者:浜尾四郎
にざま》をしていたのですが、傷は三ヶ所で左右の胸に各一ヶ所、それから右の頬に軽い
切傷が一つありました。致命傷は左胸部の刺創でありました。寝巻は、帯から上ははぎ取....