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切取り
「切取り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
切取りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真田幸村」より 著者:菊池寛
ことになるかも知れない、とあって、彼等は、その場を繕うために、雑兵の首十三ほどを
切取り、そこにあった真田の旗を証拠として附けて、家康に差出した。 家康いたく喜....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
成り候わば、この上なき幸いの儀に御座候。ただいま申し上げ候は、世界中の儀にて、一
切取り飾りなどは御座なく候。」 右の通り申し上げ候事 これがハリスの長口上....
「新世帯」より 著者:徳田秋声
色が渝っていた。お国はいつの間にか、この二、三日入浸りになっていた。奥のことは一
切取り仕切って、永い間の手練の世帯向きのように気が利いた。新吉の目から見ると、す....
「獏鸚」より 著者:海野十三
が、誰かが間違えて編集ズミのフィルムへ接いでしまったというわけです」 「フィルム
切取りですって?」と帆村は体を乗り出して、 「そんなにいい場面が映っていたのです....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
る構図の頗るよろしき一部分を、小さな自分の画面へ切って頂戴すればいいのである。其
切取り方と画面への配置の方法が問題である。先ず初学者としては此方法によって、画面....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
てえから、ああして人数を集めたわけじゃあるめえ。そうだとすれば、村中が心を合せて
切取り強盗を商売にしているようなわけのものだが、今時そういう商売の村というのはあ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
古名刀をはじめ、新作のつわものが鞘《さや》を並べて眼前にあって、そのいずれをも、
切取り、切試しに任せてあったが、今日は、数日来、身に帯びていた一腰ばっかり。その....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
じゃ。モー別に下の岩屋に帰るにも及ばぬ。早速内部へ入って見るがよい。何も彼も一|
切取り揃えてあるから……。』 私はうれしくもあれば、また意外でもあり、言わるる....
「二つの途」より 著者:豊島与志雄
右手に寄せて構図の中心とし、根本の叢と芝地とで画面の下半分を塗りつぶす。背景は一
切取り入れない。全体を少し高めに浮き出さして、その向うは陰欝な冬の曇り空とする。....
「花子の陳述」より 著者:豊島与志雄
した。 「美津子のやつ、いろんな下らないことをおばさんに饒舌ってるようですが、一
切取り合わないで下さいよ。あいつはばかですから、相手になってやると、増長していけ....
「血液型殺人事件」より 著者:甲賀三郎
雑誌そのものの数が非常に少ないのだし、写真版は大へん貴重なものだし、そんな乱暴な
切取り方は普通の場合では、誰もしないだろう。仮りに破り損ったとしても、破片は破片....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
矯めるがために神仏混淆を明らかに区別することにお布令を出し、神の地内にある仏は一
切取り除けることになりました。 そして、従来|神田明神とか、根津権現とかいった....
「天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
声を押出して行った時ぁ俺も行きたくってウズウズしたあ。何でも街道《かいどう》一円
切取り勝手だち言うし、途中取押えに出張っていた諸藩の兵にロクスッポ手に立つ奴ぁ居....
「斬られの仙太」より 著者:三好十郎
で押出して行った時あ、俺も行きたくってウズウズしたあ。何でも街道《かいどう》一円
切取り勝手だちいうし、途中取押えに出張っていた諸藩の兵にロクスッポ手に立つ奴あい....
「あの世の入口」より 著者:知里真志保
―B’およびD―D’は各々それと45度をなす方向の意味である。 また階段は土の
切取りであるので、傾斜面があり、機械的に垂直、水平になっていない。その大きさを計....