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「切場〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切場の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
いに帰って参りましたところが、ちょうど姪浜から程近い道傍の海岸側に在る山の裾に石切場が御座います。切っております石は姪浜石と申しまして黒い柔かい石で、お帰りに御....
楢ノ木大学士の野宿」より 著者:宮沢賢治
》を すたすた歩いて行ったのだ。 俄《にわ》かに道の右側に がらんとした大きな石切場が 口をあいてひらけて来た。 学士は咽喉《のど》をこくっと鳴らし 中に入って....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
らたびたび家を出ようと思いました。そして本田さんには長門の秋吉村の本間氏の大理石切場に行くように、また文之助君には京都在の西田天香という僧のところに行くように手....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
初演の思い出 三人合作の二番目――藪入り連中を相手の芝居――座附作者の態度――仕切場で執筆――初陣の不覚 晩年の菊五郎 道行の勘平――芸の柔かみ――山中平九郎―....
審判」より 著者:カフカフランツ
野原に続いていた。まだまったく町らしい趣をとどめている一軒の家のそばに、小さな石切場が、見捨てられ、荒涼として、横たわっていた。この場所が初めから彼らの目的地だ....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
て鉄棒の化けものをたたき落として正体を見破ろうと、追いつづけ、ついにその鉄棒を石切場といらくさの茂みのあいだに追いつめたのである。 そこで執事ウィックスティー....
春泥」より 著者:久保田万太郎
った塩梅でした。――と、ある日、矢っ張その用で二長町の芝居へ行き、いつもの伝に仕切場……とはいいません、このごろじゃァどこでももう事務所……ずっとその事務所へ通....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
岸に近い水の中に何本も立っていた乱杭である。昔の芝居は殺し場などに多田の薬師の石切場と一しょに度々この人通りの少ない「百本杭」の河岸を使っていた。僕は夜は「百本....