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切所
「切所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
切所の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恩讐の彼方に」より 著者:菊池寛
えてご存じあるまいが、この川を半町も上れば、鎖渡しという難所がある。山国谷第一の
切所《きりしょ》で、南北往来の人馬が、ことごとく難儀するところじゃが、この男はこ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
怨《うら》もうようもあるまい。十種香の謙信でさえが、「塩尻までは陸地《くがじ》の
切所《せっしょ》、油断して不覚を取るな」と戒めているではないか。 しかしながら....
「三国志」より 著者:吉川英治
雑談のように軽く聞き流して、 「もし敵に智のある者がいれば、兵をまわして、山際の
切所を断つにきまっている。そのときご辺の五千の兵は、一人も生きては帰れないだろう....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
から杉坂を越え、美作、伯耆へと越えて行かれますか」 「ま。……どう行っても、難所
切所はのがれがたい山路ばかり。土地にあかるい者の、案内まかせといたしておる」 「....
「黒田如水」より 著者:吉川英治
、初めて気がついたほどの間道です。――それは淡河の南約一里ほど先に見える丹生山の
切所。あれは播摂の二国に境し、道らしい道もありませんが、あれを越えれば、摂津の物....