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切抜ける
「切抜ける〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
切抜けるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「悟浄歎異」より 著者:中島敦
の目的が違うのだから問題にはならぬ。外面的な困難にぶつかったとき、師父は、それを
切抜ける途《みち》を外に求めずして、内に求める。つまり自分の心をそれに耐えうるよ....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
親の事ならそれも苦労になろう。人世の困難に遭遇《であっ》て、独りで苦悩して独りで
切抜けると云うは俊傑《すぐれもの》の為《す》る事、並《なみ》や通途《つうず》の者....
「火星探険」より 著者:海野十三
難な大事業を見事にやりとげたのであった。生命の危険にさらされること幾度か。それを
切抜けることができたのは全くふしぎでならぬ。いや、これこそ全員が、互に助けあい、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ますます深みへ落ちて行く勘所《かんどころ》だ。それを、このおやじが最後まで、どう
切抜けるかと、経済眼を以て読みつづけて行くと、果せる哉《かな》だ。 「オレハ次....
「俳優と現代人の生活(対話Ⅴ)」より 著者:岸田国士
。 岸田 ともかく、そういうことに気がつかなければいけませんね。気がつけば何か
切抜ける方法を考えるが、気がつかない事がむしろ僕は悲しむべき傾向だと思うね。だか....
「一ノ倉沢正面の登攀」より 著者:小川登喜男
ハングであり、二番目の者が確保する所もよくないので、水で濡れたその箇所を左上へと
切抜ける時には、かなり激しい緊張を余儀なくされた。 ようやく無事にこの難場をお....