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切放し
「切放し〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
切放しの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吉原新話」より 著者:泉鏡花
は勿論、婆々も爺々も見えなかった、――その物干の窓が、今の間に、すかり、とこう、
切放したように、黒雲立って開いている。 お種さんが、 (憚り様、どうかそこをお....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
虚偽だと云う事を訴えているけれども、彼の自白が真実か虚偽かと云う事は拷問の有無と
切放して考えられないだろうか。即ち拷問の有無は神楽坂署の責任問題として残るだろう....
「露肆」より 著者:泉鏡花
壮佼。 渋色の逞しき手に、赤錆ついた大出刃を不器用に引握って、裸体の婦の胴中を
切放して燻したような、赤肉と黒の皮と、ずたずたに、血筋を縢った中に、骨の薄く見え....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
枚だけ拵え上げ、腹心の皆々立会の上、正の地図を石見守が取り、副の地図を人数だけに
切放し、銘々その一片|宛に所持する事にして、万一石見守不慮の死を遂げた場合に、そ....