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「切棒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切棒の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夢鬼」より 著者:蘭郁二郎
の顔を正面に見る事が、出来なかった。そして、足の先きを、ごそごそ動かしながら、打切棒に、こういった。 「まあ、森を見てたの、あんた詩人ね」 この可愛い、おませ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「ナーンだ、お医者さんか」 と呆《あき》れ返ったのは、それが普通の駕籠ではなく、切棒の駕籠であったからです。本来、吉原へは医者のほかは、乗物では入れないことにな....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れは先生のために、極めて真面目に解釈して、先生が深夜、急病人からの迎えを受けて、切棒の駕籠《かご》にも乗らず、お供の国公をも召連れず、薬箱も取り敢《あ》えずに駈....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
り、また一体父の性分として見えを張らぬ方であったから、駕籠を買うことになっても、切棒駕籠は一挺だけにし、あとは垂駕籠《たれかご》にした。 大名やその他身分の高....