切炭[語句情報] » 切炭

「切炭〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切炭の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
永日小品」より 著者:夏目漱石
入ると、洋灯《ランプ》が点《つ》いて窓掛《まどかけ》が下りている。火鉢には新しい切炭《きりずみ》が活《い》けてある。自分は座布団《ざぶとん》の上にどっかりと坐っ....
伸子」より 著者:宮本百合子
を感じた。 七 重いスープ皿を載せた盆を持ち、伸子はそっと唐紙をあけた。 一切炭火が入らないので、室内の空気は清らかで、すがすがしかった。硝子戸越しの麗らか....
霧陰伊香保湯煙」より 著者:三遊亭円朝
く眼を覚して、 権「誰か火を持って来ておくれな」 と是から枕元へ下女が煙草盆へ切炭を埋けて持って来ますと、腹這になって長い烟管で煙草を喫むこと/\おおよそ十五....
竹の木戸」より 著者:国木田独歩
て 「お宅ではこういう上等の炭をお使いなさるんですもの、堪りませんわね」と佐倉の切炭を手に持ていたが、それを手玉に取りだした。窓の下は炭俵が口を開けたまま並べて....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
側附きの八畳の広間で、花月床に成って居ります。前に褥を取り、桐の胴丸|形の火鉢へ切炭を埋け、其の上に利休形の鉄瓶がかゝって、チン/\と湯が沸って居りまする。十一....