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切米
「切米〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
切米の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「阿部一族」より 著者:森鴎外
って、家隷に羽織を取らせて切腹した。吉村|甚太夫《じんだゆう》が介錯した。井原は
切米《きりまい》三人|扶持《ふち》十石を取っていた。切腹したとき阿部|弥一右衛門....
「堺事件」より 著者:森鴎外
しと云うのである。南会所では目附の出座があって、下横目が三箇条の達しをした。扶持
切米召し放され、渡川限西へ流罪仰せ付けられる。袴刀のままにて罷り越して好いと云う....
「四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
とだから、夫に引きずられて路頭に迷わなくてはならない、そうなると、田宮家の御扶持
切米も他人の手に執られることになる、わたしはあなたの御両親とは親しくしていたし、....
「四十八人目」より 著者:森田草平
といっしょにいることが、骨折ってくれている兄にでも知れたら悪い。たとい一合二合の
切米でなりとも、主取りさえできたら、きっと願いを出して、表向きそなたを引取るよう....
「奥の海」より 著者:久生十蘭
納言の掛言は、米を運んできて、舅の口を養えということなのだと察したので、一年先の
切米を社倉から借りだし、上の方が面目を失わぬよう、夜闇にまぎれて二升ほどずつ運ん....
「間人考」より 著者:喜田貞吉
半人」など書いてある。御老女衆記(古事類苑官位部引)の大奥女中分限の条に、 一御
切米四石、一御合力金弐両、一壱人扶持、一薪参束、一湯之木弐束、一油、一御菜銀拾弐....