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「切絵図〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

切絵図の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
う町名は明治以後に出来たもので、江戸時代にはこの辺一帯を笄と呼び慣わして、江戸の切絵図にも渋谷の部に編入してあります。そんなわけですから、ここでは渋谷としてお話....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
に憂うべきものがあった。 本所で渋江氏のいた台所町は今の小泉町で、屋敷は当時の切絵図に載せてある。 嘉永五年には四月二十九日に、抽斎の長子恒善が二十七歳で、....
細木香以」より 著者:森鴎外
があって、窓の裡にはいつも円頂の媼がいた。「綺麗な比丘尼」と父は云った。 父は切絵図を調べて、綺麗な比丘尼の家が、本世尊院の境内であったことを知った。世尊院は....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
の子が絵図を持って来た。それで見ると、仙台領の南の部分、松島から石巻、牡鹿半島の切絵図――あまり上手でない手つきで、棒を引いたり、書入れをしたりしてある。 「結....
日和下駄」より 著者:永井荷風
りの蝙蝠傘《こうもりがさ》と共に私が市中《しちゅう》散歩の道しるべとなる昔の江戸切絵図《えどきりえず》を開き見れば江戸中には東西南北到る処に夥《おびただ》しく寺....