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「刈田〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

刈田の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
高山の雪」より 著者:小島烏水
日 黒姫山(一千九百八十二米突) 同上 八ヶ岳(二千九百三十二米突)十月 十日刈田岳(一千八百二十九米突) 十月十四日 岩木山(一千五百九十四米突)十月十五日....
夜の靴」より 著者:横光利一
づくと思った。 十一月――日 澄み重なった山脈のその重なりの間に浮いた白雲。刈田の上を群れわたっていく渡鳥。谷間で栃の実がひそかに降っている。 久左衛門は....
みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
く三角になって、十坪ばかりの畑が一枚。見霽の野山の中に一つある。一方が広々とした刈田との境に、垣根もあったらしいが、竹も塀もこわれごわれで、朽ちた杭ばかり一本、....
小春の狐」より 著者:泉鏡花
琅※のような螽であった。 一つ、別に、この畷を挟んで、大なる潟が湧いたように、刈田を沈め、鳰を浮かせたのは一昨日の夜の暴風雨の余残と聞いた。蘆の穂に、橋がかか....
鴫突き」より 著者:寺田寅彦
はちょうど真上に覆いかかった網の真唯中に衝突した、と思うともう網と一緒にばさりと刈田の上に落ちかかって、哀れな罪なき囚人はもはや絶体絶命の無効な努力で羽搏いてい....
鴫つき」より 著者:寺田寅彦
なさいよ。」「アイ御邪魔でございます。」実際邪魔であるので。要太郎を見ると向うの刈田の中をいかにも奇妙な腰付で網の中程を握って走っている。すると精が「居る居る―....
次郎物語」より 著者:下村湖人
かりだったが、冬空が曇っていたせいか、すぐにも日が暮れそうで、いやに淋しかった。刈田には、まだところどころに案山子が残っていた。その徳利で作ったのっぺらぼうの白....
次郎物語」より 著者:下村湖人
……ほら。」 路は、その時、川から二三町ほど遠ざかっていたが、路と川との間には刈田がめずらしく段々になってひらけており、そのずっと向こうの、次郎が指ざした山の....
純情狸」より 著者:佐藤垢石
込み、星明かりをたよりに、野路を東箱田の方へ帰ってきた。 折柄、浅間|颪が寒く刈田の面に吹き荒んで、畑では桑の枯枝が、もがり笛のように叫び鳴く。青年は袷の襟を....
樹氷」より 著者:三好十郎
から素ッ裸だあな。体のいいとこを見せてやら。いいか、みんなで手を叩け。(いきなり刈田の上を素裸で踊り出したらしい。手拍子で胴間声でうたいながら)色は黒うても、南....
私本太平記」より 著者:吉川英治
佐介ノ前司宗直、小町の中務、秋田城ノ介、越後守|有時、右馬ノ頭茂時、相模の高基、刈田式部、武蔵の左近将監など、ひと目に余る。 まん中が台座のお人だ。 その高....
私本太平記」より 著者:吉川英治
なく罵ッていたが。 「秋田の延明。城ノ介延明はいるか」 「はっ。おりまする」 「刈田式部は」 「はっ。篤時はここに」 「伊具は。小町ノ中務は」 「いずれも、これ....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
病を除かせたまえ」と言って、その煙草を御供え申したのだそうである。阿保原の地蔵は刈田郡にあるというが、私はまだ詣ったことも無くまた書物などでも見たことがない。こ....
こども風土記」より 著者:柳田国男
打てたのだと今でも思っている。庭や畠で遊ぶと叱られるから田へ行くだけでなく、全く刈田の頃合の柔かさを、捜してでも子どもはそこへ集まったのである。打ちかたの巧者に....
〔付〕唯物論研究に就て(戸坂潤手記)」より 著者:戸坂潤
広志 早瀬利雄 三浦恒夫 石川湧 石原辰郎 中村平三 秋本佐夫 相沢秀一 玉城肇刈田新七 森宏一 新明正道 喜多野精一 山田章 一方に於て毎週数回開催し来っ....