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刊行
「刊行〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
刊行の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
決の近道だと思ったので、早速《さっそく》本社へ指令して、ありとあらゆる船舶関係の
刊行物を調べさせた。ところがゼムリヤ号の名はどこにも見当らないと報告があった。僕....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
のである。一般民衆にとっては、彼らみずからの工業主義の尊い産物である絵入りの定期
刊行物をながめるほうが、彼らが感心したふりをしている初期のイタリア作品や、足利時....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
客を疎外するように取られる懸念から口に出しては云わなかった。 展覧会場の交渉、
刊行物や美術団体への紹介、作品の売約口など闊達の勢いで取り計った。逸作に云わすと....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
たもので、一五七五年即ち天正三年アルカラ(西班牙)の出版である。殊に此書は欧羅巴
刊行の書籍中漢字を組入れた嚆矢としてビブリオファイルに頗る珍重される稀覯書である....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
霊協会』が組織された時には、直ちにその最初の会長に推された。又晩年には、今日尚お
刊行しつつある『ライト誌』の最初の主筆でもあった。 彼の晩年には、物理的心霊現....
「読書子に寄す」より 著者:岩波茂雄
いやしくも万人の必読すべき真に古典的価値ある書をきわめて簡易なる形式において逐次
刊行し、あらゆる人間に須要なる生活向上の資料、生活批判の原理を提供せんと欲する。....
「島木赤彦氏」より 著者:芥川竜之介
ある。) 島木さんは大分憔悴していた。従って双目だけ大きい気がした。話題は多分
刊行中の長塚節全集のことだったであろう。島木さんは談の某君に及ぶや、苦笑と一しょ....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
か、面白いことであります。私が序文のところに掲げた五冊の文献洋書は悉くイギリスの
刊行にかかります。 アメリカでは、あまりこんな辛気くさいものを見かけません。尤....
「『十八時の音楽浴』の作者の言葉」より 著者:海野十三
この書は、僕の科学小説集の第三冊目にあたる。 この前、同じ版元から『地球盗難』を
刊行したが、これは意外に好評であった。この『地球盗難』はその後、三夜連続のラジオ....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
く筐底に秘して人に示さざりしに、世間には往々これを伝うるものありと見え、現に客冬
刊行の或る雑誌にも掲載したるよし(栗本鋤雲翁は自から旧幕の遺臣を以て居り、終始そ....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
、これが第二番目のものであった。それから明治十六年に、『西洋哲学講義』というのを
刊行したのである。これは古代ギリシヤの哲学を講義したもので、だんだん継続して近世....
「岩波文庫論」より 著者:岩波茂雄
はかくありたいものだと小さい私の野心から生まれたものが岩波文庫である。岩波文庫を
刊行するに際し、私が読書子に寄せた辞の 「近時大量生産予約出版の流行を見る。その....
「大切な雰囲気」より 著者:石井柏亭
鬼才小出楢重が逝いてから早くも五年になろうとする。そうして今ここに彼の随筆集『大切な雰囲気』が
刊行されることになった。これには『めでたき風景』に漏れた、昭和二年から四年へかけ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
紀行を本書中に加え、もって欧州最近の実況をも読者に紹介することとなせり。 本書
刊行の目的は、わが同胞をして、今後ますます進んで南球の別天地に活動せしめんとする....
「茂吉の一面」より 著者:宇野浩二
た、『柿本人麿』の研究をはじめ、その年の十一月には、大著『柿本人麿』(総論篇)を
刊行し、その翌年(昭和十年)には、人麿関係の調査のために、再び石見に行って、浜原....