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刊行物
「刊行物〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
刊行物の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
決の近道だと思ったので、早速《さっそく》本社へ指令して、ありとあらゆる船舶関係の
刊行物を調べさせた。ところがゼムリヤ号の名はどこにも見当らないと報告があった。僕....
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
のである。一般民衆にとっては、彼らみずからの工業主義の尊い産物である絵入りの定期
刊行物をながめるほうが、彼らが感心したふりをしている初期のイタリア作品や、足利時....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
客を疎外するように取られる懸念から口に出しては云わなかった。 展覧会場の交渉、
刊行物や美術団体への紹介、作品の売約口など闊達の勢いで取り計った。逸作に云わすと....
「縮図」より 著者:徳田秋声
は必要だよ。」 これも中年で妻を失った均平の友人の言葉で、均平は近頃この友人の
刊行物を、少し手伝っていた。 例のお医者も、この辺を往診のついでに、時々様子を....
「一つの思考実験」より 著者:寺田寅彦
って来るのである。 この必要に応ずる最も手近なものは、週刊、旬刊ないしは月刊の
刊行物である。名前はやはり新聞でもそれはさしつかえないが、ともかくも現在の日刊新....
「ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
も「日々」という意味から出て、それから日刊の印刷物、ひいてはあらゆる定期的週期的
刊行物を意味することになったのだそうである。そういう出版物を経営し、またその原稿....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
て、自分は少なくともこの書物で、過去に発表した断片的の多くの詩論――雑誌その他の
刊行物に載る――を、殆ど完全に統一した。それらの詩論は、たいてい自分の思想の一部....
「天馬」より 著者:金史良
今も厳として朝鮮文字の三大新聞は文化の役割を立派に果しているし、朝鮮文字の雑誌や
刊行物も民衆の心を豊かにさせている。朝鮮語は明らかに九州の方言や東北の方言の類《....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
行本文筆価値を止揚して、輪郭的な編集価値を高揚するのであり、又第二に新聞は、定期
刊行物の内、最も著しい――細かい――週期性を有つものである(粗大な週期はもはや週....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
ということを今はごく限定された意味で使うことにする。ニーチェをテーマとした文章や
刊行物があまりジャーナリズムの上で盛大でないから流行していないというのである)。....
「辞典」より 著者:戸坂潤
性なるものが見出される。新聞現象に関する各国の法制は、寧ろ逆に、一定の週期性ある
刊行物を、新聞紙と定義している。新聞現象の週期性は交通の物質的条件によって決定さ....
「十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
しては党を作り、威嚇を行っては異党を攻め、自己を非議する識者や学徒の、言説を封じ
刊行物を禁じ、美女を蓄わえて己楽しみ、美女を進めて将軍家を眩まし、奢侈と軟弱と贈....
「二つの文学論」より 著者:平林初之輔
る。いずれにしても本書は、理論的問題に興味をもつ人には一読の価値をもつ近頃有益な
刊行物の一つである。 チェスタトンは、探偵小説の本質的な価値を「モダン・ライフ....
「昭和四年の文壇の概観」より 著者:平林初之輔
たり、濫費したりすることは、文人にとっても美徳ではなくてかえって悪徳となる。今や
刊行物、換言すれば出版資本の集中と、出版物の大量生産とは、流行作家をますます流行....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
とに西洋人が近頃眼を付け出したのである。 その文学が写本の侭でも残っており、大
刊行物として精選して出した物も残っているということも、これも世界に類例のないこと....