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刑法
「刑法〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
刑法の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
だったのでしょう。けれどもその子どもは死んでいるのです。もし何か御不審だったら、
刑法千二百八十五条をお調べなさい。」
巡査はこう言いすてたなり、さっさとどこか....
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
はなやかなりし頃であった。それに、村口多鶴子は監督との恋愛事件のいまわしい結果が
刑法問題になったという、いわば新聞の見出し通り、「問題の美貌女優」だった。「オリ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
一 なにかのことから大岡政談の話が出たときに、半七老人は云った。 「江戸時代には定まった
刑法がなかったように考えている人もあるようですが、それは間違いですよ。いくら其の....
「仇討禁止令」より 著者:菊池寛
新平の知遇を得て、司法少輔に抜擢せられる内約があったし、そうなれば、新日本の民法
刑法などの改革に、一働きしたい野心もあった。 当分万之助の様子を見ながら、万之....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
飛んで行ったのかも知れません」 「関係者一同はどんな処分をうけました」 「今日の
刑法では、誰も重い罪にはならない筈ですが、昔はみんな重罪です。まず伊豆屋の方から....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
は結局これだけなんだけども、しかし結論として一言云わせてもらえるなら、あの失神の
刑法的意義は、むしろ道徳的感情にあると云うに尽きるだろう。つまり、故意か内発か―....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ウェル氏に逢った。しかし、加害者の見当についても直接証拠のないかぎり、ここの、州
刑法ではどうにもならない。ただ、クルトの死を無駄にさせたくない――この点では完全....
「獄中記」より 著者:大杉栄
縛され、それと同時に電車事件の方の片もついたのであった。そして当時のありがたい旧
刑法のお蔭で、新聞紙条令違犯の二件を除く他の三件は併合罪として重きによって処断す....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
仰聞けの記憶は私にもありますで。しかし、念のために験べまするで。ええ、陸上一切の
刑法の記録でありましょうか、それとも。 公子 面倒です、あとはどうでも可い。ただ....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
なそれだ。たしか七冊あったと思う。それに『源氏』と『法華経』と『婦人新論』と『新
刑法』とを入れてやってくれ。『新
刑法』は小冊子だ。やはりその竹の棚の中にある。持....
「頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
ずっと昔のわれわれの古人について見ると、髪の毛は極めて軽く見られていたらしい。
刑法に拠れば人の最も大切なものは頭脳だ。それゆえに大辟《しけい》は上刑である。次....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
「ところで友田屋」 法水は帰りがけに、儀右衛門を訪ねて、 「むろん、僕の推断を
刑法的に見たら、おそらく、なんの価値もあるまいがね。しかし、あながち夢想でもない....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
どんな重い罪を犯しても、それで死刑に処せられるということはまずない位で実に寛大な
刑法である。
道路なども非常に立派なもので、神の国の道のように出来て居る。また....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ーロッパのあのふしぎな呪わしい取調べ法の一つが始まったのである。ほんとうの正しい
刑法学と原理が考えだされたのは、過去二世紀間の徐々な成果の蓄積であって科学の進歩....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
室内の喫煙は非常に厳重に取り締まりをなし、もしその禁を犯すものあるときは英国の
刑法に照らし、十円の罰金かまたは一カ月の禁錮に処することを掲示してあるが、甲板上....