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「列する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

列するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
もございませぬけれども、ドウゾ私も一人の歴史的の人間になって、そうして千載青史に列するを得《う》るくらいの人間になりたいという心がやはり私にも起ったのでございま....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
云えばそれらは真の人形好きではありません。勿論、わたしのように瓦楽多をむやみに陳列するには及びませんが、たとい二つ三つでも自分の気に入った人形を机や書棚のうえに....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
こそあれ、神経病的なものが潜んでいるに相違ない。それを剔抉し犯罪現象の焦点面へ排列するところに、法水の捜査法は無比なものがあった。けれども、この場合、伸子のヒス....
大阪夏之陣」より 著者:菊池寛
多くの諸侯に、出征準備の内命を発している。 四月四日には、家康、子義直の婚儀に列する為と云う口実で駿府を出発、十八日、二条城に入っている。 塙直....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
あるにはありましたが、さきほども申した通り、別に人目を引くように、品物を店頭に陳列するような事はあまりないようでございました。呉服物なども、良い品物は皆特別に織....
こま犬」より 著者:岡本綺堂
「そんなわけで別に面白いことも何にもなかった。勿論、おやじの十七回忌の法事に参列するために帰ったので、初めから面白ずくの旅行ではなかったのだが、それにしても面....
西瓜」より 著者:岡本綺堂
などと言っていたのであるが、親戚の老人が死んだので、その二七日や三七日の仏事に参列するために、ここで旅行することはむずかしいと言った。自分などはいてもいないでも....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
意書を発表し、会員組織にして、五十ギニーの寄附金を出した者は永久会員として講演に列する入場券二枚をもらい、十ギニーの者は終身会員で入場券一枚、二ギニーの者は一個....
河伯令嬢」より 著者:泉鏡花
金と青金で光の影をぼかした。一つには、銀象嵌の吉丁虫を、と言っていた。 こう陳列すると、一並べ並べただけでも、工賃作料したたかにして、堂々たる玄関|構の先生ら....
妖怪学」より 著者:井上円了
ば、これより、二、三の種類を挙げて説明を試みんと欲す。しかしてその順序は、さきに列するところの分類によるべきは当然なるも、余が妖怪の研究はなおその途次にありて、....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ヨーク府にありて一日公園に遊び、古今の英雄・学者の肖像、石に彫刻せるもの路傍に並列するを見て曰く、これ我人を薫育する良教師なり。およそ人たるもの、ひとたび英雄の....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
女相半ばす。終日、閑談静読、遊戯を行わず、船内粛然たり。夜八時、また礼拝式あり。列するもの百三十人なり。その式は英国教宗の定むるところによる。 天為。 (天を屋....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
も聖人の知遇に感じて、聖人の御葬式には荼毘の役をつとめ、爾来代々の法主の葬儀に参列する例になったというのである。けだし彼らは行商人として遠く越後までも行ったもの....
放免考」より 著者:喜田貞吉
違ない。しかるにそれが既に平安朝も末期に近い大江匡房の頃になっては、彼らは葵祭に列する際には綾羅錦繍を身に纏いて、為に識者の不審を招く程にもなっていた。それがさ....
洗いづくりの美味さ」より 著者:北大路魯山人
は別として関西魚である。さかなによっては、紀州、四国、九州ももちろん瀬戸内海に同列するものである。伊勢湾あたりから漸時西方に向かい、瀬戸内海に入るに及んでは、誰....