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列座
「列座〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
列座の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠義」より 著者:芥川竜之介
彼の責を免れない。佐渡守だったから、いいが、もし今日のような雑言《ぞうごん》を、
列座の大名衆にでも云ったとしたら、板倉家七千石は、忽《たちま》ち、改易《かいえき....
「或る女」より 著者:有島武郎
がら、アーメンという声の一座の人々からあげられるのを待って室《へや》にはいった。
列座の人々はまだ殊勝らしく頭をうなだれている中に、正座近くすえられた古藤《ことう....
「星座」より 著者:有島武郎
》した。そしてそれが当日郡長や、孵化場長《ふかじょうちょう》や、郡農会の会長やの
列座の前で読み上げられた時、清逸は自分の席からその人たちが苦々《にがにが》しい顔....
「上高地風景保護論」より 著者:小島烏水
とも、出来なかったであろう。 一たび槍ヶ岳や穂高岳に登った人は、日本アルプスに
列座する大連嶺の、雪に閃《ひら》めき氷に尖《とが》れる壮観に接して、北へ! 北へ....
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
初花《はつはな》の茶入を忠直卿に与えた。忠直卿はこの上なき面目を施して、諸大名の
列座の中に自分の身の燦として光を放つごとく覚えた。彼は天下に欠くるものもないよう....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
るというならわしでした。 だから、老中筆頭の知恵伊豆をはじめ幕閣諸老臣のこれに
列座するのはもちろんのことで、一段下がったところには三百諸侯、それにつらなって旗....
「食魔」より 著者:岡本かの子
の中に加って唄った。低めて唄ったもののそれは暢やかで楽しそうだった。良人の画家も
列座と一しょに手を叩いている。 すべてが自分に対する侮蔑に感じられてならない鼈....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
十五 御書院の正面には家老寺嶋兵庫、お留守居渡邊織江其の外お目附
列座で新規お抱えのことを言渡し、拾俵五人扶持を下し置かるゝ旨のお書付を渡されまし....
「大脳手術」より 著者:海野十三
される。もちろんこれはまず骨と骨とを一致せしめ、血管、神経などはその後に順番に配
列座標が決定される。それから配列|替えの手術だ。電気メスと帯電器具と諸電極とを使....
「後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
になると云うのは全く義侠の徳でございます。 九 月番御老中を始め諸役人一同
列座の上、町奉行石川土佐守殿がお係でございまして、文治を評定所へ呼込めという。 ....
「北斎と幽霊」より 著者:国枝史郎
その八景は彼には満足に思われたのであった。 老中若年寄りを初めとし林大学頭など
列座の上、下見の相談の催おされたのは年も押し詰まった師走のことであったが、矜持す....
「五右衛門と新左」より 著者:国枝史郎
ているそうだ。どうだ、ほんとかな、似ているかな?』こんなことを殿下が仰せられた。
列座の面々一言も無い。こいつァ何うにも答えられない筈さ。事実猿には似ているのだが....
「奉行と人相学」より 著者:菊池寛
てやりたいと思った。 「長吉とやら、何歳になるか」 と、越前が話しかけたので、
列座している与力達は、びっくりしていた。奉行は、直接に犯人に話しかけるなど、稀有....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ば知ることが出来る。手首は触れやすいために習となったのに過ぎぬと論ぜられたので、
列座の人々は驚き呆れ、首肯する者、否定する者、暫く騒然としたそうです。 森の家....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
千人をいるるに足るという。余のこの堂に入るや、まさしく読経最中にして、僧侶十七人
列座して読経す。しかして参詣人わずかに十五人、堂内寂寥たり。この一例に照らしても....