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列記
「列記〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
列記の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼」より 著者:芥川竜之介
いては彼の近状を報告してよこした。(その手紙はいつも彼の読んだ社会科学の本の名を
列記していた。)しかし彼のいないことは多少僕にはもの足《た》らなかった。僕はKと....
「あさましきもの」より 著者:太宰治
まって、ここには、わざと明記しない。
弱く、あさましき人の世の姿を、冷く三つ
列記したが、さて、そういう乃公《だいこう》自身は、どんなものであるか。これは、か....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
三十九カ条の条件を満足する標準人間の型なのであった。 その三十九カ条をいちいち
列記することは差し控えるが、その条項中には、例えば一、大統領に対し忠誠なること、....
「散華」より 著者:太宰治
の末であったか、アッツ玉砕の二千有余柱の神々のお名前が新聞に出ていて、私は、その
列記せられてあるお名前を順々に、ひどくていねいに見て行って、やがて三田循司という....
「単独行」より 著者:加藤文太郎
ら下ったのである)。以上冬期でないものおよび単独行でないもの(カッコ内のもの)も
列記したが、これによって見ればほぼ容易な山行から漸次困難な山行へ進んでいるといえ....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
いかなる抱懐ありしやを知るあたわざればなり。ゆえに強いてこれを論派と見做しここに
列記せんと欲せば自治論派はこれを旧帝政論派の遺類たる欧化論派の中に算うべく、しか....
「パンドラの匣」より 著者:太宰治
体の恥辱なり云々とあって、それから、お化粧の目立ちすぎる助手さんの綽名が洩れなく
列記されてあり、「右六名のうち、孔雀の扮装は最も醜怪なり。馬肉をくらいたる孫悟空....
「花吹雪」より 著者:太宰治
、再び日頃の汚濁の心境に落ち込まぬよう、自戒の厳粛の意図を以て左に私の十九箇条を
列記しよう。愚者の懺悔だ。神も、賢者も、おゆるし下さい。 一、世々の道は知らぬ....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
中に先輩や筆者を叱った言葉の中で記憶に残っているものを、云われた人名と一緒に左に
列記してみる。アトから他人に聞いた話もある。 「お前が、そげな事をばするけにほか....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
、三怪しき事件に逢い、疑惑容易に解き難きについては、先生のご意見承わりたく、左に
列記|仕り候。 当日、私非番のため、家を出でて市中を彷徨い、深夜に至りて帰路に....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
いわゆる「十五年満期」の「長期性時限爆弾」を「装填シアル物件」が十二個ずらずらと
列記してあるのであった。 このところまでの警告前文を、金博士め何をいいだしたや....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
、獣医――馬の――、医者――人類の――だのが一々|叮嚀にその住所姓名位階とともに
列記してあって、それから各回の競馬に出場する光栄ある馬族の生立ち、重量、騎手、色....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ものを伴うを形成せるを見る。 「すなわちファラデーの電磁気感応の大発見 「以上に
列記したるは、ファラデーの発見中の最も著名なるもののみである。たといこれらの発見....
「料理の妙味」より 著者:北大路魯山人
て、これらの味付けでなにかを美味く食うものと考えてはまちがいである。調味料は以上
列記したものを数えてみても、十種にはならないかぎられた少数である。ところが山海の....
「俳句の作りよう」より 著者:高浜虚子
。 「や」「かな」「けり」のうち一つを使ってごらんなさい、そうして左に一例として
列記する四季のもののうち、どれか一つを詠んでごらんなさい。 元日 門松 萬歳 カ....