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「初まり〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

初まりの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
ア澪《こぼ》して云うだから、旦那が憫然《かわいそう》だというので、金えくれたのが初まり、それから旦那が貰《もれ》え切ってくれべいといった時、手を合せて、誠に然《....
雪の塔」より 著者:海若藍平
たお菓子や果物までも一つ残さず食べてしまいました。 御馳走が済むと五分間演説が初まりました。 いの一番に飛び出したのは真《ま》っ黒々《くろくろ》の唐金《から....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
根拠のないものだということになり、宇宙は無限の過去から存在しているのではなくて、初まりがある、すなわち創成されたものでありその際に物質もエネルギーも成立したもの....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
「また品川か」と思ったが、今夜はきっと違った狙いでやってくると察していた。品川が初まりで、渋谷の方へ伸びて来るかと思った。二番機、三番機と、少しずつ北へ寄って来....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
の調達方を頼みこまれて、ついふらふらと御秘蔵第一の竹流し分銅を融通したのが騒動の初まりでした。額は百分の一にも足りない少額であったにしても、御封印厳重な曰く付き....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
り、権に驕って、昨今の身分柄もわきまえず、曲輪の卑しきはした女に横恋慕せしが事の初まりにござります。小芳と申すその女、他へかしずきしを嫉んで、あるまじき横道しか....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
って、斯う云う旦那に捉まると魂消てやアがる、我身を捻って他人の痛さが分るだろう、初まりの二つは我慢が出来なかったぞ、己も殴るから然う思え」 と握拳を固めてこん....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
云うと、手下の奴が「そりゃア嘘だろう」「なに嘘じゃアない」「いや嘘だ、嘘は泥坊の初まりだが、こりゃア手前が嘘だ」「いや決して嘘でない」という争いになると、北條彦....
ヨーロッパ的性格 ニッポン的性格」より 著者:坂口安吾
と云っておる、あれであります。これはまた、ヨーロッパとニッポンが接触いたしました初まりなのであります。 御存知のマルコポーロでありますが、彼の手記に書いてある....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
い悩みをまじえるようなものに移って行った。こうして子供の無邪気さを失い、少年期が初まりかけるのだ。 私が「捨」という犬を病的な愛し方をしたのもこの頃だ。私は田....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
村という処へ宿を取って様子を伺って居りますと、此方は安心致しました。処が六月|月初まりになりますと、角右衞門は風の心持から病が重りて、どっと床に就きましたゆえ、....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
坐っているものの、これまた二人などに注意してはいない。 「イラハイイラハイ、今が初まり、名人地獄、鼓賊伝、イラハイイラハイ、今が初まり!」大声でまねいているばか....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
た。 一八二〇年にエールステッドが電流の作用によりて磁針が動くのを発見したのが初まりで、電流と磁石との研究が色々と始まった。その翌年にファラデーは、電流の通れ....
京鹿子娘道成寺」より 著者:酒井嘉七
ざいませんでした。しかし、私は、これを不思議に考えているので御座いますが、踊りが初まりまして、しばらくすると、師匠の様子が変って来たことでございました。何と申し....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
ったから、これ/\と申上げると男泣にお泣きなさるから、貴方は小三郎様かと云っても初まりはお隠しなすったが、私は重三の親父でございますというと、実は己が小三郎だと....