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初めまして
「初めまして〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初めましての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「真景累ヶ淵」より 著者:三遊亭円朝
、己《おれ》が家《うち》でねえからと話して居る処だ、是が主人だ」
新「左様で、
初めまして、私《わたくし》は江戸の者で、小商《こあきない》を致します新吉と申す不....
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
居《お》るが、どうぞ無礼の処はお許し下すって、これへお這入り下さい」 文「へー
初めまして、えー業平村に居ります浪島文治郎と申す至って粗忽の浪士、お見知り置かれ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
女を半七に紹介した。そうして、その土産だという交肴《こうこう》の籠を見せた。 「
初めましてお目にかかります」と、女は丁寧に挨拶した。「わたくしは神明前のさつきで....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、ほほほ。」 「…………」 「兄はもう失望して、蒼くなっておりますよ。早瀬さん、
初めまして、」 とこなたも立って、手巾を持ったまま、この時|更めて、略式の会釈....
「無惨」より 著者:黒岩涙香
附られしが如く忽ち椅子より飛退きて「ヘイヘイ凡そ見当は附きました是から直に探りを
初めましてナニ二三日の中には必ず下手人を捕えます」と長官を見上たる谷間田の笑顔、....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
した短躯で、見るから頑丈そうな、士官の制服が窮屈そうに見える人だった。 「やあ、
初めまして」 木藤は座に着くが早いか、元気よく挨拶をした。 「
初めまして」 ....
「縮図」より 著者:徳田秋声
を紹介した。 「こちら貴方が大好きだといった銀子さんよ。」 「ああ、そうですか。
初めまして、僕はこういう海賊みたいな乱暴ものです。」 彼は分け目もわからぬ蓬々....
「新世帯」より 著者:徳田秋声
ャボチャした色白の顔で、愛嬌のある口元から金歯の光が洩れていた。 「ハイ、これは
初めまして……私はこれの叔父の家内でございまして、実はこれのお袋があいにく二、三....
「小説 不如帰 」より 著者:徳冨蘆花
おかけください。あなたが山木|君――お名は承知しちょったですが」 「はッ。これは
初めまして……手前は山木|兵造と申す不調法者で(句ごとに辞儀しつ、辞儀するごとに....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
下さいまし」 と奥の間へ案内をして上座に請じ、伴藏は慇懃に両手をつかえ、 伴「
初めましてお目通りを致します、私は関口屋伴藏と申します者、今日は早速の御入で誠に....
「随筆難」より 著者:寺田寅彦
い。 この三月にはまた次のような端書が来た。 「始めて貴下の随筆『柿の種』を見
初めまして今32頁の鳥や魚の眼の処へ来ました、何でもない事です。試みに御自分の両....
「松の操美人の生埋」より 著者:三遊亭円朝
先方へお断りを願います」 と此の問答を見兼ねて眞葛周玄が側へ来て、 周「へい、
初めまして、愚老は眞葛周玄と申す至って不骨物で、此の後とも幾久しゅう御別懇に願い....
「微笑」より 著者:豊島与志雄
「僕もやはりそうですよ。」と彼は続けて云った。「此度こちらに知った者が球突屋を
初めましてね、前から知り合いのお上さんで気が置けないものだから、わざわざこうして....
「小説中の女」より 著者:豊島与志雄
れた。私は何だか夫人に見覚えがあるような気もしたが、はっきり思い出せないので、「
初めまして」と挨拶をして、丁寧に頭を下げておいた。 やがて私は、初対面のN夫人....
「粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
」 政「これは始めてお目通りを致します、予て御高名のお噂は承わって居りまするが、
初めまして、エヽ此の度はまた妹の事に就きまして御真実に今朝ほど細々との御書面ゆえ....