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初三
「初三〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初三の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐怖城」より 著者:佐左木俊郎
んでね。穀類で借金を返してしまえば、おれらはもうなにも食うものがねえでがすがね」
初三郎爺《はつさぶろうじい》がよろよろと立ってきて言った。 「その借金というのは....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
其結果支倉は百円ならば出すと云い其旨を小林方へ伝えました。 問 小林定次郎は最
初三百円と云い、後に二百円で承諾したる如く述べているが如何か。 答 私は前申す....
「大震火災記」より 著者:鈴木三重吉
橋が焼けおちるのと一しょに大川の中へおちて、後でたすけ上げられた或婦人なぞは、最
初三つになる子どもをつれて、深川の方からのがれて来て、橋の半ば以上のところまで、....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は疑いがありません。 時は寛政五年十一月、石巻の船頭で、平兵衛、巳之助、清蔵、
初三郎、善六郎、市五郎、寒風沢《さぶさわ》の左太夫、銀三郎、民之助、左平、津太夫....
「私はかうして死んだ!」より 著者:平林初之輔
本文で私となっているのは、私にこの原稿を送ってくれた船井君のことである。私は最
初三人称でこの物語をはじめようと思ったが、本人自身の筆で語らせた方が効果的だと思....
「文楽座の人形芝居」より 著者:和辻哲郎
ない。この点について三味線の鶴沢重造氏はきわめて興味の深いことを話してくれた。最
初三味線を弾き出す時に、左右を顧み、ころあいをはかってやるのではない。もちろん合....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
の水 梅干の煮方はお登和嬢によりて説明せらる「小山の奥さん、梅干を煮ますのは最
初三度ほどもよく湯煮漏《ゆでこぼ》してそれから味淋《みりん》とお砂糖と鰹節《かつ....