初元結[語句情報] » 初元結

「初元結〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

初元結の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
細木香以」より 著者:森鴎外
原に通っているうちに、玉屋の濃紫を根引した。その時濃紫が書いたのだと云って「紫の初元結に結込めし契は千代のかためなりけり」と云う短冊が玉屋に残っていた。本妻は濃....
源氏物語」より 著者:紫式部
れは昔から定まった品である。酒杯を賜わる時に、次の歌を仰せられた。 いときなき初元結ひに長き世を契る心は結びこめつや 大臣の女《むすめ》との結婚にまでお言....
式部小路」より 著者:泉鏡花
て、小路の空は菊の薄雲。 ただそれよりもしおらしいのは、お夏が宿の庭に咲いた、初元結の小菊の紫。蝶の翼の狩衣して、※子に据えた机の前、縁の彼方に彳む風情。月出....
紫式部」より 著者:長谷川時雨
だが、芒のかげに一叢になっているのは、邪魔にもならないのでそのままにしてあるが、初元結《はつもとゆい》にはとてもおよばない。 初元結といえば、ずっと前に、もう....