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「初入〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

初入の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
出世」より 著者:菊池寛
染みて感ぜられた。 その時以来、どんなにあの図書館の世話になったことだろう。最初入学した専門学校を退学されて、行きどころもなくぶらぶらと半年ばかりの月日を過さ....
母子叙情」より 著者:岡本かの子
のポーチとか、ロザリのアーチとか。そして、その完成祝いには恋人の女神を連れて来て初入店の式をさせるのです。その希臘神話風の服装で」 「女は、殊に西洋人の女は、決....
聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
た警部が、ひどく亢奮して戻ってきた。 「実にどうも、得体が判らなくなりまして。最初入った貴方がた三人以外に、足跡がないのですからな。昨夜は二時頃に降りやんでいる....
十二支考」より 著者:南方熊楠
所を知るなしとある(『大清一統志』一二四)。バートンの『東|阿非利加《アフリカ》初入記』五章にエーサ人の牛畜各名あり。斑《ぶち》、麦の粉などいう。その名を呼ぶに....
農村」より 著者:宮本百合子
木の槽の肌にはどんな汚れが誰から出て入って居るだろうと思うといくら新らしい湯に最初入ってもいやである。とうとう私の居る間は立て廻しから抜けてもらう事にしたけれ共....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
ごく少しだけ開けてあった。そこからわずかな光線が射し込んでいるだけだったので、最初入って来た時には何を見ることも困難であった。そして、こういう薄暗がりの中で何事....