初句[語句情報] » 初句

「初句〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

初句の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
食べなければ云々《うんぬん》」と小言《こごと》をいって貞世を責めるはずだったが、初句を出しただけで、自分の声のあまりに激しい震えように言葉を切ってしまった。 「....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ら借りたのである。一字の訓で一首の価値に大影響を及ぼすこと斯くの如くである。また初句の「熟田津に」の「に」は、「に於て」の意味だが、橘守部は、「に向って」の意味....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
、それが出来よう。 こう書いてある。「初に意ありき。」 軽卒に筆を下さぬように、初句に心を用いんではなるまい。 あらゆる物を造り成すものが意であろうか。 一体こ....
三国志」より 著者:吉川英治
をいただいたことはありません」 「青梅、酒ヲ煮テ、英雄ヲ論ズ――。さっきから詩の初句だけできているが、後ができない。君、ひとつそれに、あとの詩句をつけてみんか」....
随筆 宮本武蔵」より 著者:吉川英治
|洞巌翁からわらわれて、すべて敬題というふうに謹んで賛語を書く場合のものは、左が初句で、左から読んで筆者の落款が末尾となるのですと教えられた。 それはとにかく....