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「初学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

初学の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自叙伝」より 著者:大杉栄
なくって先生のためのものだったようだ。博物と理化の先生が校長とよく知っていて、最初学校を建築する時に、その先生が設計したのだといううわさがあった。先生は一人の若....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
にわかれていた。初等科は六級、中等科は六級、高等科は四級で、学年制度でないから、初学の生徒は先ず初等科の第六級に編入され、それから第五級に進み、第四級にすすむと....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
え睨んでいれば、横竪上下遠近の敵が、自ら心眼に映ずるのであった。と云ってもちろん初学者には――いやいや相当の使い手になっても、容易にそこまでは達しられない。ただ....
楢重雑筆」より 著者:小出楢重
へ切って頂戴すればいいのである。其切取り方と画面への配置の方法が問題である。先ず初学者としては此方法によって、画面の構図を定め然る後はただ写実であると思う。 ....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
作の困難は、写実を常に本領とするところの油絵の基礎工事であります。それは画学生の初学から一生涯つきまとうところの基礎工事であり難工事でありましょう。 (「美術新....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
態、平面、立体、凸凹、明暗の調子等の有様を研究し表現する処の仕事をいうのである。初学の人たちがその考えだけは立派な芸術的な考えを以って、いろいろの展覧会や画集に....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
釈) 本章説く所は、大体平明で、穏健であるから、さして評釈の必要もないと思うが、初学者の為めに、念の為めに二三の注意を試みることにする。 『真人の出現』の条下に....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ているのだから、驚き尊敬せねばならぬのである。こういう事は、近く出す拙著、「短歌初学門」でも少しく説いて置いた筈である。 ○ 天ざかる夷の....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
私の勉強はその方面のことに向けていました。二十四のころまでのわたしの生活は、長い初学者としての生活でした。神学の課程を卒えますと、つづいて種じゅの雑務に従事しま....
学生と教養」より 著者:倉田百三
問題が、それを一貫する原理の探究を目ざしてとりあげられていないものはない。しかし初学者が倫理学研究の入門として、上述の倫理的問いをもって発足するには、やはりテオ....
女流俳句を味読す」より 著者:杉田久女
、丁度大絃の如くはりきっている。しづのさん独得の主観のつよい句である。 しかし初学者がもし自らの技量も個性もわすれてやたらにかかる主観を真似て作るのは甚だ危険....
新たに法学部に入学された諸君へ」より 著者:末弘厳太郎
しからば「法律的に物事を考える」とは、一体どういうことであるか。これを精確に初学者に説明するのは難しいが、要するに、物事を処理するに当って、外観上の複雑な差....
法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
人前の法律家たり得る最小限度の要件であるから、以下に問題の要点を簡単に説明する。初学者がこの点を一応心得た上で講義を聴いたり教科書を読めば、法学的能力を養う上に....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
れば、一回も試吟せしことなかりき。第二回には船中徒然を慰めんと欲して、あらかじめ初学用の詩本を携え、初めて詩作を試み、数十首を得たれども、当時いたって未熟にして....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
承元年に七十四歳で世を去った。彼は作家であるとともに、『奥儀抄』『袋草紙』『和歌初学抄』などの著者で、歌学者としても大家だったが、あとへ残った弟の顕昭は、歌学者....