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「初年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

初年の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
最終戦争が、世界の維新即ち八紘一宇への関門突破であると信ずる。 明治維新は明治初年に行なわれ、明治十年の戦争によって概成し、その後の数十年の歴史によって真に統....
赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
ことと、設計者が仏蘭西人らしいということは噂になっています。出来たのは多分明治の初年か、またはもう二三年も前だろうと思われますが、そのころこの周辺は今よりも更に....
江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
ませんよ。その上子供の時の事ですから、年代などは忘れてしまってる。元治慶応明治の初年から十五、六年までの間です。私が住っていた近くの、浅草から両国|馬喰町辺の事....
寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
水族館の近所にある植込を見ると茶の木が一、二本眼につくでしょう。あれは昔の名残で、明治の初年には、あの辺一帯茶畠で、今活動写真のある六区は田でした。これが種々の変遷を経....
亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
すると火を現わすのでなかなか経済的で、煙草の火附に非常に便利がられた。また明治の初年には龕燈提灯という、如何に上下左右するも中の火は常に安定の状態にあるように、....
梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
幼い頃の朧ろげな記憶の糸を辿って行くと、江戸の末期から明治の初年へかけて、物売や見世物の中には随分面白い異ったものがあった。私はそれらを順序....
諸国の玩具」より 著者:淡島寒月
ろうなどの議があったが、これはやらなかった。また椿岳は油絵なども描いた人で、明治初年の大ハイカラでした。それから面白いのは、父がゴム枕を持っていたのを、仮名垣魯....
頭髪の故事」より 著者:井上紅梅
やっていたのだ。しかもそれが彼等に対して一番よくわかるのだ。 宣統《せんとう》初年わたしは当地で某中学の校長を勤めていたが、同僚には嫌われ、官僚には警戒され、....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
ある。 ある種の芸術が昭和二十年代の政治に役立つためには、遅くともそれが昭和の初年には完成していなければならぬし、そのためにはすでに明治大正のころに十分なる基....
女の話・花の話」より 著者:上村松園
があって、出そうにも出にくいだろうと思います。そこにまいりますと、私などは明治の初年中年の空気の中をずっと乗り切ってまいっておりますから、それらのことは見たり聞....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
次いで医学、化学、物理学、植物学、兵学などが輸入されたのであったけれども、明治の初年に至って、哲学、論理学、心理学など、先覚者のはじめて注意するところとなって、....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
で自分は国民道徳を力説することになったのである。国民道徳のことをいうものは明治の初年からあったけれど、これを一箇の学として講じなければならぬようになったのは、明....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
門生活とお堂守・浅草の畸人の一群・椿岳の着物・椿岳の住居・天狗部屋・女道楽・明治初年の廃頽的空気 負け嫌いの椿岳は若い時から誰でも呑んで掛って人を人臭いとも思....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
に古川常一郎、陸実等、いずれも聞ゆる曲者が顔を列べ、而して表玄関の受附には明治の初年に海外旅行免状を二番目に請取って露国の脳脊髄系を縦断した大旅行家の嵯峨寿安が....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
ジ演説で印象に残ったものを、自慢話めくが二、三披露してみよう。 その一つは昭和初年山形県の酒田公会堂で行われた日本農民組合の地主糾弾演説会である。二千人の聴衆....