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初心者
「初心者〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
初心者の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
あったらしい。次のような逸話の数々が残っている。 ◇ 翁は
初心者が復習する事を禁じた。新しい小謡を習った青少年達が帰りがけに翁の表門を出る....
「盗まれた手紙」より 著者:佐々木直次郎
ゃごちゃした地図の表面にあるどんな名でも言って――相手に捜させるんだ。この遊びの
初心者はたいがい、いちばん細かい字で書いてある名を言って相手を困らせようとする。....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
これが今日では常識であるが、はじめて禁令をくらった歴史的瞬間というものは、全然の
初心者であるから、アレヨ、アレヨと云って途方にくれ、未来のアル・カポネたちも店を....
「現代の詐術」より 著者:坂口安吾
と、私は朝まで起きているから、あんな乱暴な音をバリバリ、とたんに分る、慌てゝ盗む
初心者にきまっている。窮すれば、ぜひもない。 然し、窮すれば是非もない、という....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
くらの報酬をいたゞきたい、とハッキリきりだす精神だ。靴をみがゝせても三円。金銭の
初心者は人にタダで働かせて自分だけ儲けたがるものだが、こいつは金銭の封建主義とい....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
の二階広間があいてるから、碁会所をやりなさい。碁会所は達人だけが来るわけではなく
初心者もくるから、
初心者相手にくんずほぐれつやったらお前さんも溜飲が下るだろう、....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
いようだ。たかが小娘の出来心だ。とまどって人に相談しなければならないようなウブな
初心者ではないはずであった。 青木がとまどったのは、彼自身の獣性についてゞあっ....
「巷談師」より 著者:坂口安吾
、初段に六十二目おくことになる。そんな碁はない。しかし、ありうるのだ。勝負ごとの
初心者ぐらい哀れなものはない。心眼をとぎすましても、わからない。心眼の持ちくされ....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
たちと私は親しんだが、この人たちは、少年の私が理解してさえ、同じ研究に従っている
初心者のようにおもわれた。 人に教えてもらわない百姓でも、自分のまわりの自然力....
「剣侠」より 著者:国枝史郎
「ヤヤ――ッ、ヤヤ――ッ、ヤヤ――ッ!」 先々の先の手一杯! さながら有段者が
初心者を相手に、稽古をつけるそれの如く、主水が撃とう切ろう突こうと、心組む心を未....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ると、十五万円でも格安らしいですがね」 「いけませんよ。十万円は天下の大金です。
初心者がそんなゴルフセットを持つ必要はない。お前さんは四万五千円で犬を買ったろう....
「採峰徘菌愚」より 著者:佐藤垢石
口へ放り込めとは言わん。やはり、頭足いまだならざる幼いそしてやわらかい子の方が、
初心者に歓迎されるのだから、いよいよ蜂の巣を採って来たならば、諸君は自分の好きな....
「鯛釣り素人咄」より 著者:佐藤垢石
この釣りは普通三十尋前後から以上深い海で行なわれ、深くなるほどタチが分からないで
初心者は困難するが、指導者の言葉をよく噛み研究心を積んでいけば次第にタチをとるこ....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
腕前で釣ったのではないのはお前も分かっていよう。ところで、経験や腕前もないほんの
初心者になぜ瀞場の鮎が盛んに掛かるかということが問題だ。それはつまり、お前は傀儡....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
の力を恃む大人物は、周囲にかかわらず、中立を持して自己の道を進むがいい」そして「
初心者といえども、他人に通用するなんらかの党派の一員である場合は、党派的執着は、....